中古バイク販売「走行距離改ざん」が怖い!! メーター巻き戻しについて

   

走行距離を偽ってオートバイを販売することは、場合によっては詐欺にあたります。

例えば、5万kmや10万km走ったバイクの走行距離計(オドメーター)を巻き戻して、2万km走行車などと偽って販売する商売を行って摘発された業者も実在します。

メーター故障により交換を行ったケース等、止む負えずオドメーターが変わった場合は「メーター交換歴有り」「走行距離不明」等の購入者にわかりやすい記載が必要です。

 

走行距離改ざん3つの手法

1.アナログ式オドメーター

WS002201509出典:http://shim.hyougenkoubou.jp

機械式の距離計(オドメーター)です。
古くから走行距離改ざんが多く行われているタイプで、現在販売されている新車では、殆どの車両がデジタル走行距離計に置き換わっています。

アナログ式オドメーターは、内部の0~9のに表記された円状のパーツで構成されています。

その改ざん手法は、電動ドリルでメーターの積算計を回して走行距離を変えてしまう、またはバラした後に任意の数字に設定するという方法です。
素人でも社外品のカスタムメーター等を装着した際に、このような手法で現在の走行距離と合わせることがあります。

素人でも戻せてしまうような仕組みですので、「アナログメーターがあてにならない」と言われてしまうこともあります。
実際、このタイプのメーターが表示する走行距離は参考程度に留めておきましょう。

車両のヤレ具合と走行距離が一致しない場合は要注意です。

 

2.デジタル式オドメーター

WS002201510出典:http://大型自動二輪.com

近年主流となっている、デジタル表示で走行距離を表示するメーターです。
アナログ式ほど改ざんが行われているケースは多くない様ですが、油断は禁物です。

バイク販売ショップも気づかずに、業者オークションで落札していることも少なくありません。

その手法は、メーター内に存在する走行距離を記録する電子部品(RAM)を書き換えてしまう方法です。
メーターをばらしてしまえば、それは可能となります。
基盤部分に電流を流し込み、信号をごまかしてメーターを1周させる等の方法で、任意の位置に戻してしまうのです。

 

3.距離の少ない中古メーターに交換

アナログ・デジタル式のどちらでも行うことが可能な、最も手っ取り早い走行距離改ざん方法と言えるでしょう。

中古の同年式で走行距離の少ないメーターに交換してしまう方法です。

ボルトを外して行けば交換できてしまいます。取り外して余ったメーターは他の車両に使われるか、またはネットオークション等で中古部品として販売されます。

メーター修理等で止む負えず交換する場合は「メーター交換歴有り」として販売しなければ、走行距離改ざんを行ったことを黙って売っていることになるでしょう。

 

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メーター改ざんを防ぐ「走行距離管理システム通過車両」とは?

業者オークションに出品されたバイクの車体番号と過去の出品歴を照会し、メーターの改ざんをチェックする仕組みです。
これにより、過去に出品されたデータが残っている場合等に、前回の出品と比較して「明らかに走行距離がおかしい」といった場合は、メーター交換または走行距離改ざんが判明します。

これらの機能はオークションに出品歴がない場合は機能しません。
また、つじつまの合うように(車検前の数値にまで戻す)改ざんされた場合は、判断できないケースもあります。

「走行距離不明」等のメーター改ざん車と知りながら、それを顧客に隠して販売するショップも存在しますので、業者オークションで購入された後のバイクショップの対応次第では意味を成さない場合もあるでしょう。

 

メーターに表示されている走行距離が、本当かを確かめるためには

正規販売店等でメンテナンスが行われた「記録簿」や「過去の検査記録や車検証のコピー」がある場合、その車両の走行距離が正しいかどうかの判断基準として大いに役立ちます。
これらは後々バイクを手放す際にも役立ちますので、記録を取っておくことは所有者にとって悪い事ではありません。

しかし、中古バイクの場合、「記録簿」等に関する書類が残っていないことが多いのです。
何故なのでしょうか??
4輪自動車と比較して、バイクは収納場所が少なく、車検証を入れるだけでも精一杯な場合も。乗用車と比較すると「ダッシュボードの収納に入れっぱなし」等ということが無い為、メンテナンス記録簿が行方知れずとなってしまいます。

また、業者が処分してしまうことも珍しくありません。
記録簿が残っている車両は稀と言って良いでしょう。

また、走行距離が極端に少ないのに「タイヤ・ブレーキの減り具合がおかしい」等、車両の状態から見分ける方法もあります。
プロのバイク売買業者はこのように車両の状態を判断することが多いです。
もし消耗品の減り具合が、走行距離の少ない車両の状態とかけ離れていたら、その車両は走行距離が改ざんされているかもしれません。

 

 まとめ

中古車の走行距離は、必ずしも正しい数値とは言えないのが実情です。

このような中古車を見分けるには、本当に信頼できる中古バイクショップで購入するか、バイクに関して非常に詳しい知人等と一緒にバイク探し等を行う必要があるでしょう。

走行距離の表示に「絶対正しい」というのを求めるのは難しいので、最終的には状態を優先し、参考程度にしましょう。
中古車を購入するということは、それ相応のリスクが存在するのです。


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