ドイツにおけるバイク事情【2018年最新】

      2018/08/06

ドイツのバイク統計データ(保有台数など)

面積 357,121㎢
人口(2016年統計) 82,670,000人
バイク保有台数(2017年統計)
※ドイツ二輪産業協会調べ
6,119,492台
バイク普及率 7% 
年間新車販売台数(2017年統計)
ドイツ統計ポータルサイトstasista調べ
143,885台
二輪年間生産台数(2013年統計)
MARK LINES調べ
110,127台

ドイツの面積や人口

ドイツの人口は世界15位で、面積は世界63位です。

日本とほぼ同じ国土面積の中に、日本の人口の約6割の人が住んでいることになります。

 

ドイツのバイク保有台数

ヨーロッパの中ではイタリアに次いで、2番目に多い台数をほこっています。日本(1,121万台)のおよそ半分ほどの保有台数で、人口比(人口は6割、保有台数は5割)では若干ドイツの方が少ないことがわかります。

 

ドイツの二輪年間新車販売・生産台数

販売台数は、日本の35.7万台と比べると半分以下の14.3万台です。こちらも、人口比で日本より少ない結果となっています。

生産台数は、ヨーロッパではイタリア(31.6万台)に次ぐ2番目の規模をほこっています。

 

ドイツを代表するバイクメーカー

ドイツのバイクメーカーには、

アイゼナハ―・モトーレンヴェルク、ヴァンダラー、NSU、MZモトラッド、カレックス・エンジニアリング、クライドラー、クラウザー、ザックス、ツェンダップ、DKW、BMWモトラッド、ブーム、ホレックス

などがあります。

 

ドイツの人気車はこれ!

ランク

車種

年間販売台数

1

BMW・R1200GS

8,333台

2

ベスパ・GTS-300 SUPER

4,051台

3

ヤマハ・MT-07

3,493台

4

KTM・DUKE125

2,748台

5

カワサキ・Z650

2,655台

6

ヤマハ・MT-125

2,637台

7

ホンダ・CRF1000 アフリカ・ツイン

2,562台

8

カワサキ・Z900

2,203台

9

BMW・NINE T

1,920台

10

ホンダ・NC750X

1,680台

※2017年統計:ドイツ二輪産業協会調べ

画像出典:BMWジャパン公式サイト

世界的バイクメーカーであるホンダも、ドイツのTOP10では2車種しかランキングされていません。しかし、ヤマハやカワサキも含めた「日系メーカー」として一括りにすると、半分以上を占めていることがわかります。

 

ドイツツーリング 2017年9月

ヨーロッパならではの歴史的な建物と、美しい自然の景色の中をバイクで駆け抜ける様子が撮影されています。ツーリングの途中で観光もされていて、楽しい雰囲気が伝わってきます。

 

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ドイツのバイクや道路の特徴

ドイツのバイクや道路の事情について、ご紹介していきたいと思います。

 

ドイツの特徴①:ドイツではBMWのシェアが高い

ドイツ国内では以下の結果のとおり、BMWのシェアが断トツです。

ドイツ国内二輪車シェア(メーカー)TOP10

ランク

メーカー

台数

シェア

1

BMW

25,311台

18.1%

2

ホンダ

17,728台

12.68%

3

ヤマハ

16,567台

11.85%

4

KTM

12,904台

9.23%

5

カワサキ

10,576台

7.56%

6

ピアッジオ

10,037台

7.18%

7

ハーレー・ダビッドソン

9,144台

6.54%

8

ドゥカティ

5,612台

4.01%

9

スズキ

5,492台

3.93%

10

トライアンフ

5,321台

3.81%

※2017年統計:ドイツ二輪産業協会調べ

しかし、BMW以外には日系メーカーがかなり含まれていて、2位にはホンダ、3位にはヤマハがBMWを追いかけるような形となっています。9位にランキングされたスズキ(5,492台、3.93%)を含めると、日系メーカーだけで36%ものシェアをもっています。

端的にいうと、ヨーロッパ車と日本車が大半を占めているという状況です。

 

ドイツの特徴②:バイク保有台数は増加傾向にある

ドイツにおけるバイク保有台数は、年々増加傾向にあります。

 

ドイツにおける二輪車保有台数

二輪車保有台数

2012年

5,809,336台

2013年

5,887,678台

2014年

5,888,263台

2015年

5,948,853台

2016年

6,033,786台

2017年

6,119,492台

※2012~2017年1月1日時点の統計:ドイツ二輪産業協会調べ

日本とは対照的に保有台数の増加が続き、2016年には600万台を突破しています。日本では1985年の1,818万台をピークに減少を続けていて、2000年には1,400万台を割って、2016年には1,121万台まで落ち込んでいます。

考えられる要因としては、アドベンチャーバイクのモデルが充実してきたことや、維持費が安いことなどが挙げられます。

 

ドイツの特徴③:50ccバイクの人気が低迷している

ドイツでは、50ccバイクの人気が低迷しています。

ドイツ国内二輪車排気量別保有台数

51cc以上

50cc以下

2012年

3,772,142台

2,037,194台

2013年

3,863,045台

2,024,633台

2014年

3,912,049台

1,976,214台

2015年

3,985,016台

1,963,837台

2016年

4,091,321台

1,942,465台

2017年

4,177,027台

-

※2012~2017年1月1日時点の統計:ドイツ二輪産業協会調べ

全体の二輪車保有台数が右肩上がりなのに対し、50cc以下バイクの保有台数は緩やかに減少を続けています。

また、50ccバイクのシェアも低く、わずか32%にとどまっています。日本における50ccバイクのシェアは60%程度なので、ドイツは日本の半分ほどのシェアしかないことがわかります。

アウトバーンのような道路があるため、パワーのある大型バイクに人気が集まるものと推測できます。

 

ドイツの特徴④:ドイツではカーゴバイクが人気

運搬用自転車であるカーゴバイクは、以下のような理由により人気があります。

1.奨励金がある 2.デザインの選択肢が多い 3.自転車レーン走行で渋滞に巻き込まれない

ドイツはヨーロッパの中でも最大のカーゴバイク市場で、このカーゴバイクの普及によって50ccバイクの販売台数が減ってきているものと考えられます。2017年には、前年比42%増の2万1,000台が販売されています。

 

カーゴバイク①

cargo bike1

 

カーゴバイク②

 

カーゴバイク動画(YouTube)

 

ドイツの特徴⑤:女性の間ではヤマハ・MT-07が人気

ドイツ人ライダーの間では、ヤマハ・MT-07が人気です。

ドイツの二輪車販売台数(女性に限定)

ランク

車種

年間販売台数

1

ヤマハ・MT-07

775台

2

カワサキ・Z650

727台

3

BMW・R1200GS

382台

4

ホンダ・CB500F

323台

5

スズキ・SV650

273台

6

BMW・F700GS

269台

7

カワサキ・Z900

265台

8

KTM・690 DUKE

235台

9

カワサキ・Ninja650

235台

10

KTM・390 DUKE

234台

※2017年統計:ドイツ二輪産業協会調べ

日本でも近年はヤマハのスクーターの人気が高いですが、ドイツでもヤマハのオートバイが人気のようです。(排気量は大きく異なりますが…)MT-07の販売台数が多い要因としては、定評のある乗りやすさが考えられます。

 

世界のバイク事情

国名 人口 バイク普及率 バイク所有台数
(百万台)
バイク販売台数
(百万台)
中国(電動+ガソリン) 13.9億 20% 282.4 48.0
インド 13.1億 12% 155.0 20.2
アメリカ 3.3億 3% 8.7 0.5
インドネシア 2.6億 29% 76.4 5.6
ブラジル 2.1億 6% 13.1 1.4
パキスタン 2.1億 5% 10.8 1.6
ナイジェリア 1.9億 - - 1.4
ロシア 1.5億 1% 2.0 0.1
メキシコ 1.3億 2% 3.0 0.7
日本 1.3億 9% 11.2 0.4
フィリピン 1億 5% 5.3 1.3
ドイツ 0.8億 7% 6.1 0.1
タイ 0.7億 30% 20.5 1.8
フランス 0.6億 5% 3.0 0.3
イタリア 0.6億 14% 8.5 0.2
スペイン 0.5億 11% 5.0 0.2
台湾 0.2億 58% 13.7 0.9

 

中国のガソリンバイク・電動バイク内訳

中国(ガソリン) 13.9億 6% 82.4 8.0
中国(電動) 13.9億 14% 200.0 40.0

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