【保存版】バイクユーザー車検、当日の流れ(初心者もできる)
バイク販売店や整備工場で車検を受けるのと違い、ユーザー車検は最低限の費用だけで車検に通せるが魅力です。
しかし、一人でユーザー車検を受けるのは不安ではありませんか。車検場といえば整備士など慣れた人ばかりで、初心者には優しくないイメージがありますよね。
今回の記事では、そんな方に向けてバイクのユーザー車検の当日の流れを写真や動画で説明していきます。ユーザー車検のバイブルとしてご活用いただけると幸いです^^
ユーザー車検は文章や写真で見ると長く感じられるかもしれませんが、慣れていれば20~30分程(混雑具合にもよる)で終わってしまいますので、ぜひトライしてみてください!
この記事の目次
■ユーザー車検を受ける前にやること
まず、ユーザー車検を受ける前にやっておきたいことは以下のとおりです。
- 事前に必要な書類などを揃えておく
- 車検を受ける場所を知っておく
- 簡単な点検は自分でやっておく
下記から、詳しくみていきます。
事前準備1:必要な書類を揃える
事前に用意しておくものは、以下のとおりです。
- 車検証(現在のもの)
- 自賠責保険証明書(現在のもの)
- 軽自動車納税証明書(最新のもの)
この中で忘れやすいのは、軽自動車納税証明書です。
紛失すると再発行になるので、日ごろから車検証と一緒にしておくなど、工夫して保管しておくと良いでしょう。また、ユーザー車検当日は、バインダーのようなものに書類を挟んでおくと取り出しやすくて便利です。
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事前準備2:車検を受ける場所
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バイクのユーザー車検を受けるためには、運輸支局まで行きます。
「ナンバーの管轄区域内の運輸支局まで」という声もありますが、どこの運輸支局でも車検を受けることが可能なので、行きやすい場所を選んでも問題ありません。
できれば車検場の下見に行っておく
車検場といっても全国各地で多少異なるので、下見をしておくことをおすすめします。建物や窓口の数も多く、事前に把握しておいた方がスムーズですし、必要な書類を入手しておけば当日が楽になるからです。
事前準備3:簡単な点検は自分で行っておく
バイクを購入したときに付いてくる定期点検記録簿の点検項目を見ながら、自分で点検をしておくと良いでしょう。なお、定期点検記録簿は車検を通すのに必要なもので、車検場やバイク販売店で購入することも可能です。
必要最低限の点検項目は、以下のとおりです。
- チェーンの伸び
- 灯火類の割れ・欠けの有無、動作の確認
- ヘッドライトの光軸
- タイヤの溝
- ホーンのチェック
- ブレーキシューやブレーキパッドのチェック
- シフトパターンの記載はあるか
ついでに
- エンジンオイル・オイルフィルター
- プラグ交換
- ワイヤー類のグリスアップ
なども、できれば行っておきたいところです。
また、
- カスタム車は純正のものに交換しておきましょう。
特にマフラーは交換していると車検に通りにくいので、純正品にしておくことをおすすめします。
■バイクユーザー車検、当日の手順・流れ
バイクのユーザー車検は、以下のような手順で進めていきます。
- 運輸支局窓口で必要な書類や印紙を購入する
- 車検場へ向かう
- 検査ラインへ入る前に検査官からチェックを受ける
- スピードメーター計測
- 前輪ブレーキの検査
- 後輪ブレーキの検査
- ヘッドライトの光軸検査
- 排気ガス検査
- 再検査の手順(不合格のとき)
検査場によって順番が異なる場合もありますが、検査内容に違いはありません。
それでは、下記より詳しく見ていきましょう。
手順①:窓口で必要な書類・印紙を購入
運輸支局内にある窓口で、必要な書類や印紙を購入します。
継続検査申請書
自動車検査票
点検整備記録簿
自動車重量税納付書
自動車損害賠償責任保険証明書
※自賠責保険は、当日に敷地内の保険代理店で加入または事前に保険屋の窓口で加入しておくことも可能
書類を提出したら、呼ばれるまで順番を待ちます。
手順②:車検場へ向かう
書類に不備がなければ、バイクに乗って車検場まで向かいましょう。
多くの車検場では二輪専用の検査ラインが設けられているので、そちらで車検を受けることができます。
各車検場によって異なりますが、二輪の場合はどこかに「二輪」と書かれているので、その検査ラインへ向かいましょう。
二輪専用の検査ライン
手順③:検査官チェック
検査ラインへと入る順番を待つとき、(検査ラインへ入る前に)検査員からの指示を聞いてチェックを受けます。
主なチェック内容は、以下のとおりです。
- 書類
- ハンドルロック
- ヘッドライト(ロー・ハイビーム)
- ウインカー
- ホーン
- 車体番号やエンジン型式の確認
- ブレーキランプ
- 各部の緩み(柄の長いハンマーで叩いて検査する)
- 車検証記載事項との相違を確認
- 車体の高さの計測
- ミラーの大きさを確認
不具合があってもなくても、とりあえず検査ラインへは入っていきます。
何か問題があれば、検査員より具体的な内容を言い渡されて再検査、検査後に調整して再びチェックを受けます。
検査員が確認するポイント
検査員は、上記以外にもさまざまなポイントを確認しています。
例えば、
- チェーンのたるみ具合や
- オイル類の漏れ
などです。
チェーンは度合いによりますが、オイル漏れは確実に不適合になってしまうので、みつけた時点で必ず直しておくようにしましょう。
詳しくは、以下の動画で確認することができます。
バイクのユーザー車検の通し方:その2:検査員はどこを見るのか?
手順④:スピードメーター計測
スピードメーターと実際の速度の誤差を計測する検査です。
ローラーにバイクのタイヤ(前輪・後輪は車種によって異なる)を乗せて計測しますが、ローラーがタイヤを回すことでスピードが上がっていきます。
スピードメーターを見て、40km/hになった時点で床にあるフットスイッチから足を離します。
手順⑤:前輪ブレーキの検査
スピードメーターを計測したときと同じ場所で、前輪ブレーキ検査に移ります。(後輪からスピードを検出している場合、この検査が先になる)
前輪タイヤの固定はなく、フロントタイヤがローラーによって回されるので、床にあるフットスイッチを踏んだままで検査します。後輪タイヤは固定されているので、リアブレーキはかけずに両足を床につけておきます。
「ブレーキをかける」という指示があれば、フロントブレーキをかけるようにしましょう。
手順⑥:後輪ブレーキの検査
後輪タイヤをローラー(テスター)に載せた状態で、リアブレーキのテストを行います。前輪ブレーキ同様に、「ニュートラルに入れる」「フットスイッチを踏む」「後輪ブレーキを離す」といった指示があるので、それに従います。
ブレーキテストでの注意点
ブレーキテストでは、「ブレーキを離す」という指示があるまでは決してブレーキを緩めないようにすることです。ブレーキテストを行うのは人間ではなく設備なので、ブレーキを緩めてしまうと不合格になってしまう可能性があるからです。
ブレーキテストで不合格になった場合の注意点
不合格の場合は、その場で再び検査を受けます。もう一度検査を受けても不合格になっても検査は続くので、勝手にバイクを動かさないようにしましょう。
手順⑦:ヘッドライトの光軸検査
ブレーキ検査が終わると前へ進むように指示され、ヘッドライトの光軸検査へと移ります。
停止線まで直進、フロントタイヤがロックされます。エンジンをかけたままギアはニュートラルの状態、ヘッドライトをハイビームにして待機します。赤い装置が出てきて自動的に計測してくれますが、光量が足りないと思ったら少しエンジンの回転を上げましょう。
基本的にはハイビームのみの検査ですが、検査場によってはロービームも検査することがあるようです。
ヘッドライトの光軸検査での注意点
ヘッドライトの光軸検査では、タイヤの先端を停止線に合わせるのではなく、停止線のうえにヘッドライトがくるような位置でバイクを停止させるようにしましょう。検査の時に光軸の位置がずれてしまうためで、光軸の位置が合っているのに不合格となってしまうこともあるからです。
二灯式ヘッドライトの場合
二灯式ヘッドライトの場合は、片側ずつ検査を行います。計測していない方のヘッドライトは段ボールなどで隠して、2回検査を行います。
光軸検査で不合格になってしまった場合の対処法
光軸検査で不合格になった場合は、近隣にあるテスター屋さんで光軸調整を行ってもらいましょう。
手順⑧:排気ガス検査
指示があれば、排気ガス検査へと前進させます。
排気ガス検査では、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)の量を計測、規定量をオーバーしていれば不合格となってしまいます。
エンジンをかけた状態で、プローブをマフラーの排気口へ入れて検査しますが、ストッパーが付いている部分まで差し込みます。
検査結果は合格であれば「〇」、不合格なら「×」とテスターに表示されます。
排気ガス検査で不合格だった場合の対処法
排気ガス検査で不合格だった場合は、素人で調整することは難しいので、整備工場に任せるしかないでしょう。
注意!再検査の手順
再検査は不合格になった項目だけで、合格した項目については不要です。
検査ラインへ入るまえに「再検査である旨を検査員に伝える」「検査ラインにある装置の再検査を押す」ことで、再検査をすることが可能です。
再検査の意志を伝え忘れてしまうと、合格している項目まで再び検査を受ける羽目になってしまうので注意してください。
なお、再検査は例えネジの緩みだけであっても、締め直して再び順番待ちをしなければなりません。
車検の不合格について
車検は、検査当日に3回不合格になると再検査を受けることができません。
それ以上に検査を受けたいといっても、翌日まで繰り越しになってしまうので、確実に検査や調整を行うようにしましょう。
■ユーザー車検の流れを動画で確認
以下の動画で、ユーザー車検の流れを確認することができるので、ぜひ参考にしてみてください。
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