【新世代エコ】廃車から電気自動車EV、カンタンに手作りできちゃう?

      2016/07/09

100万円てづくり電気自動車

廃車の一般的な行く末は?

我々が普段乗っている自動車は、燃料さえあれば近所はもちろん遠くへ行くことも可能ですし、荷物もたくさん載せることが出来ます。使用用途も通勤、プライベート、営業、商用と様々です。日常的にないと不便だと感じる人も、一部の都市部を除き、多いのではないでしょうか。

使えそうなイメージ

では、そんな大変便利な自動車と言う乗り物ですが、その役割を果たした後は一体どうなっているのかご存知ですか?もちろん中には知っているという人もおられると思いますが、知らないという人の方が多いと思います。

 

昔は車を車検毎に乗り換えるという人も多かったようですが、今は耐久性が上がったことと経済事情の圧迫も加わってそういった人達は少なくなってきています。日本においては人だけではなく、車も高齢化時代となっているのです。

 

そんな自動車ですが、乗らなくなった後は様々なパターンに別れます。

 

1.海外へ輸出

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未だに新興国では新車を購入できるのは一部の富裕層のみで、ほとんどの庶民には高くて買うことができません。そのため、日本から廃車となって送られてくる車や盗難車などを直して乗っています。あるいは、廃車となった車を部品取りして修理して乗っています。

 

2.中古車として販売

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比較的人気のある車や、まだ販売しても買い手がみつかりそうな車種は、修理して中古車として販売します。レアな車の場合にはレストアといって、一新して新車の様なピカピカの状況にして販売するケースもあります。

 

3.鉄として再利用

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廃車といっても使われている鉄には当然価値があるので、それらをスクラップして鉄として再利用されます。

 

4.部品取りとして利用

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同じ車種の同じモデルの車が故障した時に使われる部品取り用の車として利用されます。特に生産が終了したようなモデルの場合には重宝されることもあるようです。

 

 

新しい廃車の在り方

ところが近年、この使わなくなった廃車を再利用して電気自動車(EV ※Electronic Vihicle、エレクトロビークル)として再び息を吹き返すという取り組みが行われています。実は電気自動車の分野は、比較的シンプルなので大手自動車メーカーでなくとも製造することが可能なのです。

 

実際にテスラ・モーターズは元々アメリカのIT企業ですが、電気自動車業界に参入したことによって近年における認知度は急上昇となりました。国内においては富士重工業(2017年4月よりSUBARUへと社名変更)が2021年より電気自動車市場へ本格的に参入すると表明しています。

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世界の流れは今、電気自動車にあると言っても過言ではないのです。

 

 

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電気自動車がカンタンに製造できるってホント?

 

本気で簡単に作成できる「専用キット」

専用のキットを使えば、実は個人レベルでも手作り電気自動車の作成は可能なようです。普通、自動車を製造するとなれば大きな場所に大きな投資力、設備、スペース、多くの人や多くの工程を必要とします。しかし、手作り電気自動車はそれらに比べると非常に簡単に製造することが出来るようです。

 

車検を通せば公道での走行も可

ガソリンスタンドが電気自動車を作ったという事例もあります。公道を走ることも、改造申請を出して車検さえ通ってしまえば問題ないので、個人での制作も可能ということになります。

個人の場合、完成後に車検を取ろうとすると受からない場合もあるので、陸運局で担当官にあらかじめ相談してから作業した方が良いようです。

 

これらが電気自動車の特徴となっています。

これからは大手自動車メーカーだけではなく、個人レベルでのお手製電気自動車も競合して販売されているような時代に生まれ変わるのかもしれません。

 

 

廃車を使った電気自動車を製造「ナプロフクシマ」

福島県双葉郡浪江町にある「ナプロフクシマ」という企業の工場です。こちらの会社では、主に自動車の部品や廃車を取り扱っていて、モーター以外の部品は全て手に入るという素晴らしい環境にあったようなのですが、それら廃車のパーツを使って電気自動車を造ったのです。

しかも、使った費用は何と100万円以内と言うから非常に驚きです!電気自動車に使われるモーターはアメリカから輸入して、動画の収録からおよそ半年前から開発を始めたそうなのです。

 

苦労した点とは?

電気自動車を製造する中で苦労した点は、そのモーターは何に対しても使うことが出来るのですが、ミッションとの繋げるには接続部分が違うため、設計や取り付けといった面で難航したのだとか。

 

手作り電気自動車のファーストインプレッション(試乗)

廃車を利用しているため、見た目はごく普通の中古車といったところでしょうか。運転しても、走行時のフィーリングにおいて殆ど従来のガソリン車との違いはなく、違和感なく操作出来るのです。

 

しかもガソリン車と違ってエンジン音がしないので、近年の住宅事情を考えると近所迷惑にもなりませんし、高速道路走行時のうるさい音も気にしなくて良いと言えます。

 

廃車によるEVが普及したら?

大手自動車メーカーにとっては新車が売れなくなるので、大変痛手になるかもしれません。しかし、本体価格は安く、ガソリンほど燃料費を必要としないので維持費を抑えられます。若い人の車離れと言われていますが、若くても車を所持する人が増えるかもしれません。

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また、電気自動車からのCO2排出量はゼロなので、環境面にも優しくなると言えるでしょう。しかも廃車を利用しているので、一度車体が造られると長く使うことになるので、本来の意味でのエコにも繋がります。

ただ、問題としては不要となったバッテリー(廃電池)の問題があり、真剣に環境問題を考えるのであれば確実にクリアしなければならない難題となることは間違いないでしょう。

 

 

憧れの名車もEVで復活可能?

名車と謳われた車も電気自動車として復活させることが可能です。実際にそういったプロジェクトを実行しているようなチームなども数多く存在しているようです。

トヨタ・2000GTの電気自動車

 

MADE IN KYOTOのトミーカイラZZ

動画では、トヨタの名車と言われている2000GTや1990年代後半に約200台限定で生産されたトミーカイラZZをEVで復活させていますが、この他にもポルシェ911ターボ(930)や日産フェアレディ、ホンダS800といった往年の名車も電気自動車となって蘇っています。

 

お金がないけど旧車が好きといった、少し事情のある旧車マニアにとっては車体を安く買って電気自動車に改造すれば、普通に状態の良い旧車を購入するより遥かにコストを抑えられるため、とても良い時代が到来すると言えるかもしれませんね。

 

 

電気自動車の現状での問題

電気自動車ですが、まだ色々と問題や課題は残っています。それは航続可能距離の短さとリチウムイオンバッテリーのコスト高が挙げられます。

 

航続可能距離が短い

先程の「ナプロフクシマ」にもあったように、今の一般普及レベルで使用している鉛バッテリーではまだ航続可能距離が約40kmとなっています。毎日短距離で使用している人には良いのかもしれませんが、長距離を走行する人にとってはまだまだ実用レベルに達していないのが現状と言えます。

 

リチウムイオンバッテリーのコストが高い

リチウムイオンバッテリーを乗せれば航続可能距離が200kmまで伸びるのですが、その反面、更に100万円を超えるコストが必要になってきて実用的とは言えなくなってきます。これから量産化されて単価が安くなってくれば、鉛バッテリーに変わって台頭していくのではないかと思われます。

 

リチウムイオンバッテリー自体の課題

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リチウムバッテリー自体にも実は課題があります。それは充電回数による劣化のサイクル寿命や経年劣化によるカレンダー寿命です。当然なのですが、何度も使用しているとバッテリー自体の寿命が短くなってしまうのです。

 

これもやはり技術の進歩を待つしか対策はないようです。

 

 

廃車から電気自動車、エコな未来も近い?

近い将来、電気自動車の販売店の店頭で、大手メーカーが発売した新モデルと中小企業が製造した廃車を利用したモデルが、横に並んで販売されるという少し異様な光景を見られる日が訪れると面白いですね。

画像出典:http://www.photo-ac.com/



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