車検の最も安い方法は?「ユーザー車検」8つのステップ完全網羅
2016/10/05
「車検」で最も大切にするものは?安さ?
いきなりですが、みなさんは車検を受ける時、何を重視しますか?
①:何をおいてもやっぱり安さ!
②:車を乗る上では欠かせない安全性。
③:特に意識していない
私の予想では、この中で最も多いのは①だと思います。理由としては、人間だれしも安さに飛びついてしまう傾向にあるからです。普段お客さんの入っていないスーパーや洋服屋さんでもセールやバーゲンになると、どこからともなく人が聞きつけてやってくるからです。
車検にも同じことが言えるのではないでしょうか?
最低限にしても高額なお金が必要
しかし、車検を受けるためには重量税、自賠責保険料、交換パーツの費用・工賃、などは最低限必要になってしまいます。それが仮に軽自動車であったとしても、幾分安くはなりますが例外ではありません。
お店によって車検見積もりが違う理由
基本的に車検を受けるために必要な重量税や自賠責保険料はどこも一律で、この費用に上乗せしているような業者はほぼ皆無だと言えます。しかし、車検を受けるための手数料やテスターの使用の有無、交換パーツがセットになっているパターンなどがあるためです。
乗り換えるという方法もある
そこで、車検費用にお金を出すのであれば新しい車の購入資金にしたいという人も多いのではないでしょうか。あるいは、古すぎたり故障箇所が多すぎたりして、車検を受ける費用も非常に高額となってしまった場合には、廃車という考え方もあります。そういったお悩みを持った方には中古車の一括見積もりや廃車の一括見積もりがおすすめです。車検でマイナスになるどころか、売却することによってプラスに転じることも予測できるからです。
車検を最も安く済ませる方法は?(クイズ)
では、いきなりですがここで問題です。
次のうち、最も車検を安く済ませる方法は次のうちどれでしょう?
㋐ディーラーで車検を受ける
㋑ネットで安そうな業者をコツコツ探す
㋒自分で車検場を作って、運輸支局から認定をもらって車検を受ける
㋓ユーザー車検を受ける(自分でチェックして、テストを通す)
正解は、㋓ユーザー車検を受けるです。
まず、㋐に関しては恐らく最も高額と言えるかもしれません。しかし、同じメーカーの車種ばかりを見ているということと、マニュアルを持っているという点においても正規ディーラーの安全性や信頼性にはどこも敵いません。価格より安全性を求めておられる方や、車に詳しくないという方にはこちらがおすすめです。
㋑に関しては、かなり安くなると思いますが根気と労力は必要になると思います。そこで、車検の一括見積もりがおすすめです。この方法なら画面の中の文字や数字とにらめっこをすることもなく、見積もり予約を簡単に取ることが出来ます。
㋒ですが、とんでもない資金が必要となります。むしろ常連さんが増えれば最も安く済む?
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㋓のユーザー車検がなぜ安く済むのかと言うと、先述の車検手数料などが必要にならず、最低限の費用だけで車検を受けることが出来るからなのです。
しかし、デメリットとしては消耗しているパーツを自分で点検しなくてはならないので、ある程度車に精通した人向きと言っても過言ではありません。特にブレーキの消耗具合などは車検でも教えてくれないので、時期が来た時に交換しないと身の危険に関わります。
それに、交換するべきパーツを後で交換する必要があるため、どのみちその時にパーツ代や交換工賃は必要となってきます。日ごろから自分でメンテナンスしている、という人向きかもしれません。
ユーザー車検、8つの道のり
まず、大まかな流れを説明したいと思います。ユーザー車検を一人で受けられるようになって、初めて武士としての道を歩むことが出来るのです。
第一章:ユーザー車検前の準備
1.「ユーザー車検の予約」
2.車検の書類を揃えておこう
3.テストセンターの場所を把握しておく
第二章:ユーザー車検当日
4.必要書類の購入
5.検査ラインの下見やビデオでの確認
6.車検ラインへいざ出陣!
7.新しいステッカーと車検証を受け取る
8.不合格になってしまった場合の話
外伝:混雑する日について
このような順番になっています。それぞれ解説していきたいと思います。
第一章:ユーザー車検前の準備
まず、ユーザー車検を受けるために必要な準備を前日に備えておきましょう。
1:ユーザー車検の予約
まずは車検を受けようと思っている国土交通省のサイトより、全国の運輸支局へユーザー車検の予約を行うことが出来ます。因みに運輸支局の管轄はありますが、特に最寄りでなくても好きな場所で車検を受けることが可能です。
軽自動車は電話かインターネット、普通車はインターネットでのみの予約となっているので、注意が必要です。当日を含めた約2週間前(場所により異なる)より予約が可能です。
2:車検の書類を揃えておこう
ユーザー車検を受けるために必要となる書類は以下の通りです。
・自動車納税証明書
・自動車検査証(車検証のこと)
・自賠責保険証明書
よくあるパターンですが、納税証明書を紛失してしまった場合には県税事務所や運輸支局内になる自動車税事務所(管轄のみ)にて無料で再発行してもらうことが可能です。この時同時に、必要なお金(重量税・自賠責保険料)も揃えておいた方がスムーズです。
車検に必要な費用(重量税・自賠責保険料):http://www.jidoushazei.info/shaken.html
※出典:自動車税.info
3:テストセンターの場所を把握しておく
こちらは運輸支局の周辺に必ずと言って良いほどあるので、タイムロスをなくすためにも事前に調べておきましょう。グーグルマップなどを活用すると大変便利ですよ!
もし、車検に通らなかった項目があれば、こちらに持ち込んで取り付けや調整を行ってもらうことになるので知っておいて損はありません。
しかし、車の球切れなど、分かっていることはこの時に対応しておきましょう。
第二章:ユーザー車検当日
そしていよいよ本番当日です。胸を張って運輸支局へいざ行かん!
4:必要書類の購入
運輸支局の敷地内にある「陸運協会」へ行って、必要な以下の書類を購入しましょう。
①自動車検査票(車検証ではなく、車検を受ける時のチェックシートのような書面)
②自動車損害賠償責任保険証明書(新しい自賠責保険証明書)
③自動車重量税納付書
④継続検査申請書
⑤定期点検整備記録簿
この時に自動車重量税(先程のURL参照)の納税と検査手数料・用紙代金(1700円と50円程度)を支払って、問題なければ検査となります。なお、エコカー減税の対応車種の場合には安くなるかもしれないので、念のため事前に確認はしておきましょう。
5:検査ラインの下見やビデオでの確認
初めての方や久しぶりで記憶が曖昧という方の為にビデオ講習を行っている場合があります。窓口の方へ確認してみましょう。それから、他の業者の方の迷惑にならないよう事前に下見ぐらいはしておきましょう。
場所によっては、ユーザー車検を受ける人向けの専用ラインを用意している車検場などもあるようです。
6:車検ラインへいざ出陣!
実際に検査ラインを通る動画
検査ラインの大まかな流れ
それでは検査ラインの大まかな流れを解説していきます。購入した①の自動車検査票が必要になってきますので、いつでも取り出せる状態にしておきましょう。
①ライト類のチェック
ハザード・バックライト・ヘッドライト・ウインカー・ブレーキランプを検査官の指示通りに点灯させます。シートベルト警告灯もこの時にチェックとなりますので、エンジンを切って再び入れます。その時にシートベルト警告灯が点かなければ不適合となります。
②ボンネットを開けてのチェック
ボンネットを開けて車体番号をチェックします。車内の車体番号もチェックするので、検査官に見せます(検査官が知っている場合も多い)
他にもバッテリーの固定、ウォッシャー液やバッテリー液の量も点検されます。ワイパーの動作もこの時に点検となります。
③クラクションのチェック
クラクションのチェックが入ります。
・自動的に音が断続する
・運転席で音の大きさや音色を変化させられるもの
・音の大きさや音色が自動的に変化するもの
これらに関しては不適合となります
④サイドスリップ検査(バランス検査)
ここからはラインに入ってのチェックとなります。
横滑りが発生するかどうかのシンプルなチェックです。地面が揺れるので、少し変な感覚かもしれません。もちろんまっすぐ走行しなければ不適合となります。
⑤ブレーキ検査・スピード検査
・ブレーキ(前輪・後輪・サイド)検査
ブレーキ検査は、ブレーキテスターに載せると前輪と後輪がゆっくり回転するので、シフトレバーをNの状態にして、指示に従ってフットブレーキを踏みます。再び車輪が回転するので、次はサイドブレーキを引きます(フットサイドブレーキは踏む)
前輪・後輪を別に検査する車検場もあるようなので、現地の検査官の指示に従いましょう。
・スピード検査
前輪駆動は前輪、後輪駆動は後輪を装置の上に載せます。フットブレーキを踏んでサイドブレーキを引いた状態でシフトレバーを「D」(1や2でも可)に入れます。しっかりとサイドブレーキを効かせた状態でアクセルを踏み込んで40km/hにします。丁度になった段階でハイビームにします。(ボタンの場合もあり)
これらの項目が終わった段階で、車から降りて自動車検査票をチェックレコーダーに適切な方向で挿入します。
⑥光軸の検査
⑤と同じ場所で、光軸検査になります。こちらではハイビームの光軸検査となります。指示に従ってハイビームにして下さい。
⑦下回り検査
中央に人の入るスペースが確保された場所へ車を進めると、足回りの検査が始まります。そこで検査官がタイヤのホイールナットを叩いて打音検査を行います。この検査によってナットに緩みがないかを確認します(あれば少しの音の違いでわかるそうです!)
この時、検査官から「ハンドルを回す」「ブレーキを踏む」「前に進む」などの指示があるので、従って下さい。問題があれば下へ降りて来るよう検査官から指示があります。
⑧マフラーの検査
そしてこれが最終検査となります。検査官に書類を預けて、マフラーから出る排気ガスの検査を開始します。排気ガスのテストバーを持ってマフラーに差し込みます。すると数値が表示されます。合格になれば○が表示されるので、合格印と共に書類が返却されます。
7:新しいステッカーと車検証を受け取る
再び受付へと戻り、コンプリートした自動車検査票と印紙を貼った重量税納付書を提出します。引き換えに、晴れて新しいステッカーと車検証を受け取ることが出来ます。そのステッカーフロントガラス中央もしくは左上(国産なら助手席側)に貼りましょう。
8:不合格になってしまった場合の話
不適合になった場合は、事前に調べておいたテストセンターへ行きましょう。有料になりますが、そこで調整を行ってくれます。
外伝:混雑する時期について
車の購入が多い時期=車検が切れる時期なので、車の購入が多い1月~5月ごろまでは混雑しています。特に2月~4月には混雑具合が特に酷いとされています。
因みに混雑していない場合の車検に対する所要時間は、約2時間~3時間となります。
結局車検費用は?
何もなかった場合と仮定して、
(一般的な非エコカー減税車2,000cc、1.5t以下、13年未満で算出)
手数料1,700円+印紙代50円+重量税(2年分)24,600円+自賠責保険料(2年分)24,950円=51,300円となります。
このクラスの場合、大手カー用品店での車検では10万円程度、格安車検専門店でも6万8000円程度(検査費用が1万円以上は必要なため)となっているので、いかに安くなるかがわかります。
これに何か不適合があった時の調整として、テストセンターで使うお金が加算されます。
ただし、安いと言っても保障もなければ車検以外の項目は見ているわけではないので、自分で管理することが必要になります。しかし、何の保証もない、ただ受けるだけの車検に出すことを考えると、ユーザー車検の方がお得と言えるかもしれません。
【参考】コバック VS オートバックス?しのぎを削る車検業界
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