ホンダ・フィット、3年後のリセールバリューは47~60%?買取相場は高い
2016/09/28
フィットのリセールバリュー・買取相場は?
画像引用:www.goo-net.com
フィットとは?
ホンダ・フィットは2001年から製造・販売されているハッチバックタイプのコンパクトカーです。ホンダから発売されていたロゴの後続車として発売され、トヨタのヴィッツや日産のマーチに並んで日本を代表するコンパクトカーとなっていた時期もありました。
また、2002年には33年間常に年間販売額が1位だったあのトヨタ・カローラを抜いてトップとなるという快挙を成し遂げたのです。
フィットの特徴
フィットの最大の特徴はボディサイズに対して広い室内が確保されているということと、女性や運転初心者でも運転しやすい取り回しのよいサイズだということです。また、燃費性能にも大変優れているにも関わらず、高い走行性能を誇っています。
エクステリアでは歴代モデルから引き継がれている「ワンモーションフォルム」、インテリアでは質感だけではなく美しさやハイテク感のあるインテリアなどが特筆すべき点として挙げられます。
ホンダ・フィット、リセールバリュー・買取相場の目安
では、リセールバリューの検証について述べていきたいと思います。
それには基準となる条件が必要なので、以下の通りとします。
基準とするフィットのモデル
車種:ホンダ・フィット
年式:2013年
グレード:1.3G・Fパッケージ
走行距離:40,000km程度
ボディカラー:シルバー
修復歴:なし
新車時本体価格:142.5万円
まず、リセールバリューを知るためにはその車の相場を知る必要があります。そのため、「下取りシミュレーション」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した相場価格」の3方向から考えていきたいと思います。
フィットの3年後の「下取り相場」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した買取相場」
ホンダ・フィット (2013年式・3年落ち) |
下取り価格 |
実際の査定価格 |
中古車価格から算出した買取相場 |
3年落ちの査定相場 |
85万円 (*1) |
67万円 (*2) |
82.1万円 (*3) |
(*1)下取り価格
大まかな下取り価格をメーカーのホームページよりシミュレーションしました。
走行距離、ボディカラー、修復歴などは省かれているため、あくまでも参考値となりますが、結果は85万円の下取り価格という結果でした。
※口コミなどでは、実際の買取り価格はこのシミュレーションした「下取り価格」を下回っていることの方が大半だと言われています。
(*2)実際の査定価格
実際の買取り実績を調べたところ、上記の基準と一致する個体のもので67万円となっていました。因みにこの価格は一括見積もりを利用した時のMAXの査定価格となっています。
※買取った時のデータが古ければ当然買取り価格は高くなってしまいます。しかし、この価格は数日ほど前に実際に買い取られたばかりの、新しいデータとなっています。
(*3)中古車価格から算出した買取相場
それでは、実際に現在販売されている中古車価格から理論的に算出していきたいと思います。
中古車の場合は新車と違って完璧に同一条件ということはあり得ないので、極力上記の基準となる条件に近いと思われる個体を選出しました。
これらの販売価格の平均は117.3万円となりました。
そして、一般的には中古車価格の70%が買取り価格と言われているので、117.3×0.7=82.1万円となります。
※因みに残り30%は業者の利益、オークション出品にあたって必要な経費、陸送費用、人件費などの必要経費となっています。
つまり、理論上では大体117.3万円前後の価格で買い取られているということになります。
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ホンダ・フィット (2013年式・3年落ち) |
下取り価格を基準にした場合 |
実際の査定価格を基準にした場合 |
中古車価格を基準にした場合 |
リセールバリュー |
60% |
47% |
58% |
計算式 |
85万円÷142.5万円 |
67÷142.5万円 |
82.1÷142.5万円 |
※小数点は四捨五入
つまり、フィットの3年後のリセールバリューは47%~60%という結果になりました。
フィットのリセールバリュー・買取相場が良い6つの理由
1.(プラス要因)人気が高い
フィットは、発売以来常にホンダを代表する人気車として君臨している一番の稼ぎ頭とも呼べるモデルです。月間や年間の販売ランキングでは常に上位の常連となっています。また、2015年度の年間新車販売台数においてもアクア・プリウスに次いで3位となっていて、フルモデルチェンジをして間もない2位のプリウスとはあまり差は開いていませんでした。
こうした人気の高さがリセールバリューを良くしている理由のひとつだと言えます。
2.(プラス要因)中古車市場でも人気が高い
中古車市場において人気が高いので、店頭に並べてもすぐに売れていくフィットを中古車買取り業者も欲しがっています。車の在庫がよく掃けるということは、高く仕入れて安く売って売れるので業者としても薄利多売が成り立ちます。それらの理由もリセールバリューを良くしている最大の要因なのではないでしょうか。
3.(プラス要因)日本のみならず海外でも人気がある
フィットは国内での人気は先述のとおりですが、ヨーロッパやアメリカを中心に世界中で販売されていますし、愛用されています。因みにヨーロッパや東南アジアなどでは「ジャズ」という名前で販売されています。
仮に国内で売れないような10万kmを超えた過走行車や10年以上経過した低年式車であったとしても、海外に需要がある場合があるので結果的にリセールバリューが高くなるというわけです。
4.(プラス要因)幅広いユーザー層から支持されている
これは2.の中古車市場で人気が高い理由にもなるのですが、初心者から家族間での使用、主婦から年配の方まで幅広い層から人気があります。そのため中古車市場での人気も高いと言えます。
中古車市場が活性化されるということが良いリセールバリューを生む大きな原因と言えます。
5.(プラス要因)基準となった条件がユーザーに人気
今回基準となった排気量1300ccの標準タイプは経済的にも安くなるので、人気の高いフィットの中でも更に人気の高いグレードとなります。例えば排気量が1500ccになると、税金もアップしてしまうので購入層は、燃費が良く税金も安い1300ccを選ぶ傾向にあります。
そういった理由が、今回算出したリセールバリューに少なからず影響を与えていると言えます。
6.(プラス要因)ホンダ車はリセールバリュー良い
画像引用:hondacars-nozaki.com
製造元であるホンダ自動車自体に人気があるため、リセールバリューにも影響しています。ホンダは日本国内だけにとどまらず、世界的にも知名度がありますしファンもいます。また、ラインナップは少ないですが人気車が多く故障も少ないため信頼性が高いのです。そういった理由から、ホンダはトヨタの次にリセールバリューが高いと言われています。
フィット、リセールバリュー・買取相場のまとめ
コンパクトカーが欲しいけれど、リセールバリューのことも考えて購入したいと言う人にはフィットはおすすめです。特に軽自動車に乗るのは抵抗があるけれど、経済的に負担が少ない方が良いというのであれば尚更のことです。
燃費も良い上に1.3Lモデルであれば税金も安くなりますし、ボディが小さいので都会に住む人でも狭い道や駐車場に入っていくことが出来ます。途中で売却してもリセールバリューが良いので高く売れますし、乗りつぶしてしまうまで乗り続けるのもアリだと言えます。そんなフィットに一度乗ってみてはいかがでしょうか。
画像出典:http://www.photo-ac.com/