ニッサン・ノート、3年後のリセールバリューは33~43%?買取相場は低い
2016/09/28
ノートのリセールバリュー・買取相場は?
画像引用:www2.nissan.co.jp
ノートとは?
日産自動車が2004年より製造・販売しているコンパクトハッチバックタイプの乗用車です。
日産自動車がかつて生産していたティーダの後続車として誕生しました。ボディデザインに関してはスカイラインと同じチームが担当しています。また、欧州を中心とした全世界で販売するために開発されていて、「日産の世界戦略車」という位置づけとなっています。
ノートの特徴
取り回しの良い5ナンバーサイズのコンパクトなボディに、大人5人が快適に乗ることが出来るほどの広々とした室内空間や長時間乗っていても疲れにくい快適なシートを採用していることなどが大きな特徴です。
また、新型モデルでは排気量を1.5Lから1.2Lにダウンサイジングしていますが、最廉価グレード以外はエコスーパーチャージャーを装備しているので、低燃費でありながら快適な走りを実現しています。
ノート、リセールバリュー・買取相場の目安
では、リセールバリューの検証について述べていきたいと思います。
それには基準となる条件が必要なので、以下の通りとします。
基準とするノートのモデル
車種:日産・ノート
年式:2013年
グレード:S
走行距離:40,000km程度
ボディカラー:シルバー
修復歴:なし
新車時本体価格:119万円
まず、リセールバリューを知るためにはその車の相場を知る必要があります。そのため、「下取りシミュレーション」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した相場価格」の3方向から考えていきたいと思います。
ノートの3年後の「下取り相場」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した買取相場」
ニッサン・ノート (2013年式・3年落ち) |
下取り価格 |
実際の査定価格 |
中古車価格から算出した買取相場 |
3年落ちの査定相場 |
47万円 (*1) |
39.3万円 (*2) |
51.1万円 (*3) |
(*1)下取り価格
大まかな下取り価格をメーカーのホームページよりシミュレーションしました。
走行距離、ボディカラー、修復歴などは省かれているため、あくまでも参考値となりますが、結果は47万円の下取り価格という結果でした。
※口コミなどでは、実際の買取り価格はこのシミュレーションした「下取り価格」を下回っていることの方が大半だと言われています。
(*2)実際の査定価格
実際の買取り実績を調べたところ、上記の基準と一致する個体のもので39.3万円となっていました。因みにこの価格は一括見積もりを利用した時のMAXの査定価格となっています。
※買取った時のデータが古ければ当然買取り価格は高くなってしまいます。しかし、この価格は数日ほど前に実際に買い取られたばかりの、新しいデータとなっています。
(*3)中古車価格から算出した買取相場
それでは、実際に現在販売されている中古車価格から理論的に算出していきたいと思います。
中古車の場合は新車と違って完璧に同一条件ということはあり得ないので、極力上記の基準となる条件に近いと思われる個体を選出しました。
これらの販売価格の平均は73万円となりました。
そして、一般的には中古車価格の70%が買取り価格と言われているので、73×0.7=51.1万円となります。
※因みに残り30%は業者の利益、オークション出品にあたって必要な経費、陸送費用、人件費などの必要経費となっています。
つまり、理論上では大体51.1万円前後の価格で買い取られているということになります。
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ニッサン・ノート (2013年式・3年落ち) |
下取り価格を基準にした場合 |
実際の査定価格を基準にした場合 |
中古車価格を基準にした場合 |
リセールバリュー |
39% |
33% |
43% |
計算式 |
47万円÷119万円 |
39.3÷119万円 |
51.1÷119万円 |
※小数点は四捨五入
つまり、ノートの3年後のリセールバリューは33%~43%という結果になりました。
ノートのリセールバリューが悪い7つの理由
1.(プラス要因)販売台数はトップクラス
ノートはリセールバリューが悪いから不人気車かと思われた方も多いと思います。しかし、実は2015年における新車販売台数は全体で5位となっており、日産の中ではトップの売上を誇っているのです。
2.(マイナス要因)低価格と引き換えに他が犠牲になっている
ノートの一番の魅力は、その本体価格の安さです。しかし、本体価格が安い代わりに室内の広さやエンジンの完成度以外の、例えば室内の質感や機能といったものはかなりチープになっています。
3.(マイナス要因)中古での需要が低い
2.の要因によって、新車での販売台数は多いのに中古で購入しようとする層が少ないことが原因として考えられます。つまり、新車市場では人気なのに中古市場では不人気という結果になっているということです。
4.(マイナス要因)安全装備がオプション設定
横滑り防止装備やSRSサイド&カーテンエアバッグなどは一部のグレードにだけしかオプション設定されていませんし、後部座席にシートベルトが装着しているのは良いのですがヘッドレストレイントも装着されていません。
そのため、基準となったノートのグレードは最廉価の「S」ですから、当然装着されていません。こうした要因から査定額が下がってしまっている可能性があります。つまり、安全装備が多くついていれば高値での買取りも期待できるでしょう。
5.(マイナス要因)グレードによって人気が分かれる
ノートは非常に多くのグレードがラインナップされています。「ライダー」や「メダリスト」といった比較的人気のあるグレードであれば、リセールバリューがもう少しUPしていた可能性も十分にあります。
6.(マイナス要因)トヨタやホンダよりもリセールが悪い傾向にある
日産自動車全体に言えることですが、トヨタ車やホンダ車に比べるとリセールバリューが悪い傾向にあります。また、新車購入時に割引を受けやすい傾向にあるため、中古車業界でも当然そういう話は耳に入っていると思いますし、査定に影響している可能性もあります。
もちろん日産自動車自体はとても良い車種を製造していますし、ハイエンドスポーツカーからコンパクトカーまでバリエーションも豊富にラインナップされている上、電気自動車の開発にも積極的な姿勢を見せている日本を代表する素晴らしいメーカーのひとつです。
7.(マイナス要因)ライバル車「フィット」の方が人気は高い
ノート自体もリーズナブルで取り回しやすい良い車ではあるのですが、ライバル車であるホンダ・フィットの方が人気は高いようです。元々の発売もフィットの登場を受けてからですし、圧倒するほど優れた機能や特徴などもないので、常に隠れてしまっていると言えます。
ノート、リセールバリュー・買取相場のまとめ
ノートですが、新車販売台数はトップレベルなのに対してリセールバリューはあまり良いとは言えない結果となりました。
しかし、新車販売価格が安く中古車相場が割安だということは、中古車での購入であればかなりお得だと言えます。特に新車では少し値が張ってしまうようなグレードや装備が充実したモデルなんかも狙い目だと言えます。
また、ハイブリッドカーではないにも関わらず燃費性能やエコスーパーチャージャーによって走行性能も非常に優れているので、所有したとしても経済面での負担は少ないのではないでしょうか。
画像出典:http://www.photo-ac.com/