日産・セレナ、3年後のリセールバリューは45~58%?買取相場は中クラス
2016/09/28
日産セレナのリセールバリュー・買取相場は?
画像出典:www2.nissan.co.jp
日産セレナとは?
日産自動車が1991年より製造・販売しているミニバン型の乗用車です。長年安定して売れ続けているロングセラーモデルとなっています。3代目以降からはスズキ自動車へOEM供給されていて、「ランディ」として販売されています。
「エルグランド」と共に日産を代表するミニバンで、エルグランドが大型ミニバンなのに対してセレナはミディアムミニバンで5ナンバーとなりますが、エアロパーツを装着することによって全長と全幅が変わるため3ナンバーサイズとなります。
現行モデルは4代目となっており、2010年から販売されていて、フルモデルチェンジを控えています。
日産セレナの特徴
ウィンドウが大きく開けていることによって視界が広くなっている他、デジタル式のアッパーメーターや大き過ぎない車体の大きさや小回りの良さも相まって非常に運転しやすいモデルとなっています。
また、近々販売が予定されている最新モデルでは、日産が開発する最新で国産車初となる自動運転技術「プロパイロット」が搭載されることになっています。ステアリングに装備されたボタンで自動運転モードに切り換えが可能で、基本的には主に渋滞や長時間の巡航走行での利用が想定されています。
■日産自動車が新しく公開した紹介ムービー
日産セレナのリセールバリュー(買取相場)の目安
では、リセールバリューの検証について述べていきたいと思います。
それには基準となる条件が必要なので、以下の通りとします。
基準とするセレナのモデル→最廉価モデルを使用
車種:ニッサン・セレナ
年式:2013年
グレード:20S・4WD
走行距離:40,000km
ボディカラー:不人気色(ホワイト・ブラック・シルバー以外)
修復歴:なし
新車時本体価格:232万円
まず、リセールバリューを知るためにはその車の相場を知る必要があります。そのため、「下取りシミュレーション」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した相場価格」の3方向から考えていきたいと思います。
因みに20Sは最廉価モデルとなっていて、駆動方式はセレナの中では割と一般的と思われる4WDとなっています。また、ボディカラーはホワイトやブラックといった人気色ではなく、不人気色を基準としています。
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日産・セレナ (2013年式・3年落ち) |
下取り価格 |
実際の査定価格 |
中古車価格から算出した買取相場 |
3年落ちの査定相場 |
134万円 (*1) |
112.3万円 (*2) |
104万円 (*3) |
(*1)下取り価格
大まかな下取り価格をメーカーのホームページよりシミュレーションしました。
走行距離、ボディカラー、修復歴などは省かれているため、あくまでも参考値となりますが、結果は134万円の下取り価格という結果でした。
※口コミなどでは、実際の買取り価格はこのシミュレーションした「下取り価格」を下回っていることの方が大半だと言われています。
(*2)実際の査定価格
実際の買取り実績を調べたところ、上記の基準と一致する個体のもので112.3万円となっていました。因みにこの価格は一括見積もりを利用した時のMAXの査定価格となっています。
※買取った時のデータが古ければ当然買取り価格は高くなってしまいます。しかし、この価格は1ヶ月・2ヶ月程度前、実際に買い取られたばかりの新しいデータとなっています。
(*3)中古車価格から算出した買取相場
それでは、実際に現在販売されている中古車価格から理論的に算出していきたいと思います。
中古車の場合は新車と違って完璧に同一条件ということはあり得ないので、極力上記の基準となる条件に近いと思われる個体を選出しました。
これらの販売価格の平均は148.6万円となりました。
そして、一般的には中古車価格の70%が買取り価格と言われているので、148.6×0.7=104万円となります。
※因みに残り30%は業者の利益、オークション出品にあたって必要な経費、陸送費用、人件費などの必要経費となっています。
つまり、理論上では大体104万円前後の価格で買い取られているということになります。
セレナのリセールバリューは45%~58%
日産・セレナ (2013年式・3年落ち) |
下取り価格を基準にした場合 |
実際の査定価格を基準にした場合 |
中古車価格を基準にした場合 |
リセールバリュー |
58% |
49% |
45% |
計算式 |
134万円÷232万円 |
112.3÷232万円 |
104÷232万円 |
※小数点は四捨五入
つまり、セレナの3年後のリセールバリューは45%~58%という結果になりました。
セレナのリセールバリュー・買取相場が良い4つの理由
1.(プラス要因)ミドルサイズミニバンではトップクラスの人気
5ナンバーサイズのミニバンでは年間国内販売台数でヴォクシーと人気を二分するほどの人気です。ヴォクシーが近年フルモデルを受けたことに対して、セレナはまだモデルチェンジを迎える前のモデル末期です。そのため、「プロパイロット」搭載で話題を集めた今回のモデルチェンジでは大幅な販売数が期待されるため、新型モデルの人気が大きくリセールバリューへ反映されることが予測されます。
現時点でも日産自動車の中ではコンパクトカーである「ノート」に次ぐ販売台数で、ミニバンカテゴリでは1番の稼ぎ頭となっています。
-人気の理由-
ライバル車に先駆けて最先端の技術が搭載される
例えば、安全装備である衝突回避システムや車線逸脱警報を標準装備化したのは一部改良を施した2013年12月のことですが、ライバル車のトヨタ・ヴォクシーは2016年1月、ホンダ・ステップワゴンは2016年5月となっていることからも、セレナの先進性が分かります。
トヨタ・ヴォクシー
画像引用:kakaku.com
ホンダ・ステップワゴン
画像引用:kakaku.com
ハイブリッドモデルの設定
2012年にはハイブリッドモデルが販売されたことによって、更に広い層から支持を得ることが出来ています。また、販売された当時ではハイブリッドが最盛期で、そういったトレンドをさりげなく取り入れている部分も人気を支えているひとつの要因ではないかと言えます。
2.(プラス要因)ファミリー層からの絶大な支持
ミニバンに乗りたいけれど、あまり大きいと扱いにくい。セレナは扱いやすいサイズで、小回りも利くため他のミニバンよりも取り回しが楽です。
グレードに関しても、フロントマスクの押し出し感があるグレードから落ち着いたグレード、シンプルな機能しか備えていないグレードから多機能なグレードに至るまで幅広くラインナップされています。そのため、若年層や女性を中心としたファミリー層から絶大な支持を集めています。
そういった要因から新車販売はもちろん、中古車市場でも人気があると言えます。
3.(マイナス要因)最廉価モデルで算出
今回基準となったモデルのグレードは、最廉価モデルです。しかし、セレナの人気グレードはやはり「ハイウェイスター」や「ライダー」といったカスタム仕様だったり、ハイブリッドモデルだったりします。ベースグレードでももう少し高級グレードであれば、リセールバリューも上がっていた可能性が十分にあります。
4.(マイナス要因)製造しているメーカーが日産自動車
初めに断っておきたいことは、決して日産自動車そのものが悪いというわけではありません。しかし、リセールバリューを悪くしている原因は大きく2つ挙げられます。
まず、2005年ぐらいまでのモデルでは故障が多いとされていて信頼を失ったこと。2つめはタイなど日本国以外でのグローバルな生産にも力を入れることになり、慣れていない消費者からは敬遠されていることなどでしょうか。
もちろん海外で生産されたモデルでも長期間・長距離の保証をつけたり、品質の改善などが行われたりしているのですが、発売当初のモデルなどではトラブルもあったようです。
しかし、その分購入時の値引きも期待できるので、それを考慮すると十分なリセールバリューが確保出来ているモデルなのではないかと思います。
日産セレナのリセールバリュー・買取相場のまとめ
セレナは長い間、ファミリー層を始めとするユーザーから支持を集めてきました。取り回しやすく実用的で、走行性能も良く燃費性能も良い。そんなバランスの取れたモデルと言えるのではないでしょうか。
更にリセールバリューの面でも良いと言えるので、迷っている人は新車・中古問わず購入しても損はないモデルだと思います。
画像出典:http://www.photo-ac.com/