トヨタ・シエンタ、3年後のリセールバリューは39~46%?買取相場は低い
2016/09/28
フルモデルチェンジで大躍進!シエンタのリセールバリュー・買取相場は?
画像引用:www.carsensor.net
トヨタ・シエンタとは?
シエンタは2003年からトヨタ自動車より製造・販売されている5ナンバーサイズのミニバンです。ボディはトヨタ最小のコンパクトクラスにも関わらず3列のシートを備えているため、7人もの乗車が可能となっています。
主なライバル車はホンダ・フリードなどです。
シエンタの特徴
現行モデルは2015年7月で、2代目となっています。デビューより12年経過した段階でのフルモデルチェンジだったのですが、以降は女性やシニア層を中心に大人気車種となっており、月間販売台数は平均でも8000台以上で、発売当初目標の7000台を大きく上まっています。現在では、あのプリウスやアクアに迫る人気の高さを誇っています。
また、室内の広さだけではなく安全面においても評価が高く、「Toyota Safety Sense C」を搭載したハイブリッドモデルは、1500ccクラス以下のコンパクトミニバン初となるJNCAP予防安全アセスメントにて最高評価である全46点満点中46点を獲得しています。
ガソリンモデルの他にハイブリッドモデルもラインナップしています。
シエンタ、リセールバリュー・買取相場の目安
では、リセールバリューの検証について述べていきたいと思います。
それには基準となる条件が必要なので、以下の通りとします。
基準とするシエンタのモデル→人気爆発前のモデル
車種:トヨタ・シエンタ
年式:2013年
グレード:X
走行距離:40,000km程度
ボディカラー:シルバー
修復歴:なし
新車時本体価格:150万円
まず、リセールバリューを知るためにはその車の相場を知る必要があります。そのため、「下取りシミュレーション」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した相場価格」の3方向から考えていきたいと思います。
シエンタの3年後の「下取り相場」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した買取相場」
トヨタ・シエンタ (2013年式・3年落ち) |
下取り価格 |
実際の査定価格 |
中古車価格から算出した買取相場 |
3年落ちの査定相場 |
59万円 (*1) |
52.2万円 (*2) |
69万円 (*3) |
(*1)下取り価格
大まかな下取り価格をメーカーのホームページよりシミュレーションしました。
走行距離、ボディカラー、修復歴などは省かれているため、あくまでも参考値となりますが、結果は59万円の下取り価格という結果でした。
※口コミなどでは、実際の買取り価格はこのシミュレーションした「下取り価格」を下回っていることの方が大半だと言われています。
(*2)実際の査定価格
実際の買取り実績を調べたところ、上記の基準と一致する個体のもので52.2万円となっていました。因みにこの価格は一括見積もりを利用した時のMAXの査定価格となっています。
※買取った時のデータが古ければ当然買取り価格は高くなってしまいます。しかし、この価格は数日ほど前に実際に買い取られたばかりの、新しいデータとなっています。
(*3)中古車価格から算出した買取相場
それでは、実際に現在販売されている中古車価格から理論的に算出していきたいと思います。
中古車の場合は新車と違って完璧に同一条件ということはあり得ないので、極力上記の基準となる条件に近いと思われる個体を選出しました。
これらの販売価格の平均は98.7万円となりました。
そして、一般的には中古車価格の70%が買取り価格と言われているので、98.7×0.7=69万円となります
※因みに残り30%は業者の利益、オークション出品にあたって必要な経費、陸送費用、人件費などの必要経費となっています。
つまり、理論上では大体69万円前後の価格で買い取られているということになります。
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トヨタ・シエンタ(2013年式・3年落ち) |
下取り価格を基準にした場合 |
実際の査定価格を基準にした場合 |
中古車価格を基準にした場合 |
リセールバリュー |
39% |
35% |
46% |
計算式 |
59万円÷150万円 |
52.2÷150万円 |
69÷150万円 |
※小数点は四捨五入
つまり、シエンタの3年後のリセールバリューは35%~46%ということになります。
シエンタのリセールバリュー・買取相場が悪い3つの理由
1.(マイナス要因)今回算出したデータは人気が大爆発するモデルチェンジの前モデル
シエンタの初代はデビューの2003年からフルモデルチェンジが行われる2015年までの約12年間、同一モデルで販売され続けてきました。そのため、極端な話が2003年式でも2015年式でもほとんど見栄えは変わりません。
シエンタの前モデル※画像引用:www.carsensor.net
ですから、前モデルはあまり人気が高かったとは言えず、当然買取り価格も下がってしまいます。逆にモデルチャンジされた2代目は納期待ちになるほどの人気ですから、こちらは3年後のリセールも期待できるのではないでしょうか。
また、最新モデルにはハイブリッドの設定もありますから、人気次第ではそちらの方がリセールが良くなる可能性もあります。
2.(マイナス要因)前モデルは需要より供給過多傾向
モデルチェンジが長らく行われていなかったということは、当然中古車市場にも多くのタマ数が流れているということになります。しかも、あまり人気がなかったわけですから、需要に対して供給だけが膨れていったので買取り価格が下落している、という結果が推測されます。
3.(プラス要因)世界のトヨタというブランド
画像引用:toyota.jp
しかし、いくら人気が下がったとしてもトヨタというメーカー自体のブランド人気があるので、他社の不人気車種に比べるとマシなのかもしれません。
シエンタ、リセールバリュー・買取相場のまとめ
先述した理由のように、シエンタのリセールバリューが悪いのは前モデルで算出しているからとなっています。現行モデルの場合は納期待ちのため、この状況が回復するまでの間は、例えば1年乗って売却したとしてもそこまでの値落ちはしないのかもしれません。
これから新車でのシエンタの購入を考えている方は、ほとんどこの数値は参考にならないと言えます。シエンタは、コンパクトなボディに広い室内を兼ね備えているという他にはあまりない魅力を持っているので、あまりリセールを気にしない方が良いと言えるでしょう。
画像出典:http://www.photo-ac.com/