パトカー廃車の山やばい!役目を終えたパトカーの行方は?
まずは豆知識!パトカーの多くに「クラウン」が採用されている理由
まず、一口にパトカーと言っても車種は様々ですが、一般的に我々が思い浮かべる車種と言えばやはりトヨタ・クラウンではないでしょうか。
トヨタ・クラウン画像引用:www.police.macanow.com
中には税金を使ってそんな高級車を購入するなんて…と考える人もいるかもしれません。しかし、実際に警察が使用しているクラウンは、我々が想像しているような豪華絢爛な仕様ではなく、非常に質素な作りとなっています。
それからクラウンにはトヨタ自動車が警察向けに製造しているモデルがあり、警察の公務に必要とされる資機材を積載したり耐久性を持たせたり、狭い路地にも入っていけるような扱いやすい仕様となっています。
また、バリエーションも豊富にあり、エンジンが3Lや2Lモデル、駆動方式などもFRや4WDがラインナップされていて、使用する地域や部署によっても対応できるようになっています。
また、基本的にパトカーはMT車となっているので、AT限定免許しか持っていない場合には当然パトカー乗務員になることが出来ません。
パトカーの役目を終える(廃車)時期
そんなパトカーですが、どうなった時にその役目が果たされることになるのでしょうか?
①13年が経過
基本的に納入より13年程度経過した段階で、大半のパトカーは退役となります。自動車税も13年を目途に納税額がアップするので、パトカーにおいてもそこが境目となるようです。
②事故で修理が不可能な場合
パトカーはいざという時に使えないと意味がありませんから、元々の耐久性が高いことは当然として、メンテナンスもこまめに行われています。
しかし、犯罪者などの車両追跡などによる事故による破損などによって、修理が不可能もしくは修理代の方が高くついてしまう場合には廃車となってしまいます。
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パトカーの場合には、悪用を防止するために消防車両や救急車両などとは違って一般へ払い下げるようなことは厳禁となっています。そして、管轄の警察によっては多少順番が前後したり行われなかったりする場合もあるかもしれませんが、一般的には次のような手順で廃車となります。
①文字を消す
ドア周辺に書かれている「○○県警」などの文字を黒く塗って消し、車体番号を削って消します。
②一時保管
修理工場や解体業者に送るまでの間は一時的に保管されます。
保管されている廃車待ちの警察車両
警察車両の内部
③業者へ輸送
一般の解体業者へと引き取られます。
画像引用:www.youtube.com
④装備を撤去もしくは破壊
まずは保安上の問題となりうる資機材を撤去もしくは破壊します。
⑤解体処分
廃車手続きを行った後、解体処分となります。
ただ、例外として綿密に検査を行った結果、耐久寿命が残っていると判断された車両に関しては高速隊仕様から一般の警察仕様へと変更されて、再びパトカーとして使用されるケースもあるようです。
また、覆面車両などにおいては警察での役目を終えた後、自衛隊などにある司法警察組織へと譲渡されることもあるのだとか…。
豆知識2:廃車のとき、パトカーを真っ黒に塗るという噂は?
たまに耳にすることもある、パトカーは廃車の時に真っ黒に塗装するという巷でささやかれている噂です。
車のオールペイントを考えたことがある、あるいは実際に施行した人は分かりますが、車のボディ全体を真っ黒に塗装しようとすると非常に膨大なコストがかかってしまいます。塗料だけだとしても相当使用するので、それだけでも十分高額となり得ます。
何より、どうせ廃車となる車両に対して黒く塗りつぶす意図もわかりません。ですので、我々が支払っている税金を使って廃車にする車両に対して、さすがにそんな無駄なことをしているとは考えにくいと推測されます。
パトカー廃車のまとめ
我々がよく目にするパトカーですが、実はこういった形で廃車処理となっていたのです。思っていた以上に厳密に行われていることがわかっていただけたのではないでしょうか。
画像出典:http://www.photo-ac.com/