バイクの買取相場、業者によって違うホントの理由
2016/07/24
出典:https://www.bikehikaku.com/
この記事の目次
バイクの買取相場なんてどこの業者でも同じ??
「中古バイクなんて、買取業者による出張買取ではあまり高値にならない印象。業者による買取金額の差が少ないなら、どこに出しても相場は同じだろうなぁ…」
愛車を買取に出す際は、多くの方がこのように感じています。
個人売買・インターネットオークション取引の様なリスク・手間が無い分、業者による出張買取は買取相場が低いイメージが広く浸透しているのは事実です。
しかし、現在の実勢相場は大きく異なります!
「買取業者が依頼者の家まで出張することで、輸送費も掛かる。買取査定士の知識も豊富で、色々な点を指摘されて、どんどん買取価格が下げられてしまう…」
たしかに、インターネットが普及するより前の時代、バイクの新車がどんどん売れて中古車が溢れていた時代には、少なからずこのような風潮がありました。
しかし、現在の相場は違います。
中古バイクの流通量は減少しつつあり、買取も競争になり、業者による買取相場も高くなりつつあるのです。
買取相場が違うホントの理由1:中古バイクは減少し、今や希少な存在になりつつある
中古バイクは今や希少な存在。実際に多くのバイク販売業者が、店頭に置く在庫車両の確保に手を焼いています。
1980年代~1990年代と比較すると、新車バイクの販売台数は減少傾向
125ccクラスのオートバイは維持費の安さから多くの車両が新車販売で人気となっているものの、250cc以上のオートバイのラインナップ・販売台数は、かなり減少していると言えるでしょうす。
近年の排ガス規制によって新車ラインナップ自体も減少したことに加え、車両の電子制御化が進んだことによる新車価格の高騰により、新車バイクが売れづらい状況が続いています。
そして、新車バイク販売台数の減少は、その後の中古バイク流通量の減少に直結するため、重大な問題となるのです。
新車販売の減少による中古車流通量の減少だけでなく、インターネットの普及もバイク業者の買取相場に大きな影響
個人が参加できるインターネットオークションでは、毎日膨大なバイクの売買が行われており、以前のように買取業者を通さずにバイクが流通する機会は圧倒的に増えました。今や、自宅のパソコンや外出先のスマートフォンでもバイクの売買が可能な時代なのです。
上記の様な要因が重なり、
中古バイク販売業者が買取を行う機会も減少し、店頭のラインナップも減少・偏りがちに
バイクショップに訪れるお客様は、現物が確認できるというメリットの他に、様々なラインナップを比べながら自分好みの一台を探せることを望んでいます。
「沢山のバイクが並んでいるお店で、バイクを比較しながら探したい…!!」
このような要望に応える為、バイクショップも本気で買取を行っています。
買取の機会が減少しているバイク買取業者にとっても、「以前の様に安く買えるのが当たり前」ではないのです。
貴重な買取機会を逃さぬよう、「競合他社よりも高い相場で買います!!」という買取業者は増えつつあります。
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買取相場が違うホントの理由2:買取業者が得意とするバイクのジャンルは、業者ごとに異なる
買取業者によって買取相場が異なるのは、「中古バイク減少による、競争の激化」だけではありません。
自社が経営しているショップや連携しているショップが得意とするジャンルによって、買取相場にも差が発生します。特定の車種を多く扱っているバイクショップが、その例に当てはまるでしょう。
例1: アメリカンバイク等の、「特定のジャンル」をメインに扱っているショップの場合。
アメリカンバイクは独特のパーツが多いのが特徴です。インチバーハンドル等のアメリカンタイプで良く使われるハンドルや、汎用品のタンデムバー(シーシーバー)やシート、フェンダー等もアメリカンならではの形状です。
在庫車もアメリカンバイクが多く、余ったパーツを他の在庫車に利用できるなど、高く買い取ってもメリットが大きいケースが多く、アメリカンバイクに関しては他の業者よりもより高値で買取が行えます。
一方、アメリカンバイクの在庫が少ないショップは、売れ残った際のリスクまで考慮しなければならず、買取時の価格を抑える必要があるのです。
例2:絶版車や旧車バイクを得意とするショップの場合。
絶版車の買取依頼を行う際、絶版車や旧車を得意とするショップ(連携している買取業者も含む)に関しても、他のショップや買取業者に比べて高価買取が期待できます。
何故、絶版車や旧車の買取相場が高いのか??
その理由の一つに、車両がそのまま売れなくてもパーツに希少価値がある点が挙げられます。
近年は一部の旧車が人気の傾向にあり、また絶版車のパーツ供給の終了が相次いでいるため、中古パーツの一部が高騰しています。その為、部品取り車のドナー車としての需要も高まりつつあるのです。
ショップがバイクをレストア(故障・老朽化した車両を直す行為)する際に多くのパーツが必要になるのは勿論のこと、絶版車を愛しているお客様もパーツ不足に困っている為、その際のドナーとなるケースも少なくありません。
特殊なケースではありますが、旧車を含む絶版車の買取の場合、上記の様な理由で買取業者によって買取価格が大きく異なるケースも珍しくありません。
不動車や事故車に関しても同様で、使えるパーツが多ければそれだけでも価値があり、高い買取価格が期待できるでしょう。
例3 : 事故車や不動車を得意とするバイク買取業者の場合。
不動車がどれほどの手間で復活するか、事故車を直すのにどれ程の費用がかかるのかは、その道のプロでないと判断が難しいのが現状です。
バイクショップにおいても、事故車を下取り等で買い取った場合は、そのまま業者オークションに流してしまうことが殆どです。破損部分のストックも無い通常のバイクショップでは予想以上に多くの手間がかかります。
しかし、そのような訳あり車両をメインに扱っている業者になると話は変わります。
何十台も同じ事故車・不動車をストックしており、不足部品を補って業者オークションに販売することが可能です。また、ドナーとなった車両の残り部品も有効に活用できる為、他業者よりも高値であっても訳アリ車両を買い付けることが可能なのです。
例を3つ程紹介させて頂きましたが、
ショップや買取業者が得意とする分野は細かく分かれており、その差が買取相場に大きく反映される
「ある買取業者では評価の低かった車両が、別の買取業者に査定依頼に出したら予想以上の高価買取査定がついてビックリした!!」
このような事は珍しくありません。買取業者も不得意な分野に関しては買取価格を下げてリスクを抑える必要がありますが、反対に得意な分野では高価買取が行えます。この差は大きく、販売依頼主からすれば驚くほどの相場の違いとなるでしょう。
比較が重要!? 中古バイク買取相場は「競争&比較」の時代!!
ここまでは業者による違いを説明しましたが、「では、具体的にはどうやったら高く買い取って頂けるのだろうか??」という一番重要な点を説明します。
それは「バイクショップ・バイク買取業者同士で比較すること」です。
「複数の会社に電話を掛けて家に呼ぶのは面倒だし…」こう思う方も多いでしょう。
そんな場合は、「比較買取査定」がお勧めです。
A社で25万円、B社で28万円、C社で40万円等….このような具体的な金額が「この業者なら高く買ってくれそう!!」ということが一括査定システムによりスムーズに比較することが出来ます。
「買取でもこんなに高値で買ってくれるの!?」
「ネットオークションよりも高値が付いた!!」
という感想も珍しくありません。
今は買取業者による買取も、「安い買取価格だけど、手間がかからない最終手段」とは言い切れず、むしろ積極的に選択肢の一つとして受け入れてよい物と言えるでしょう。
勿論、現車を確認する前の見積り査定の金額は判断基準の一つに過ぎない為、実際に現車を見てもらってからが重要です。
また、買取側も「安く買えそうなオーナーだ」と思ったら強気で買取を行っていきます。相手のペースに飲まれないように、自分のバイクの状態を良く知ることは勿論のこと、近所のバイク屋さんで大まかな買取査定を行ってもらうなど、下準備が重要です。
たしかに手間はかかりますが、それが高価買取への一番の近道になるのです。