購入したいバイクが、自分の体格に合わない場合の対処法
2018/05/25
この記事の目次
憧れのバイクがあるのだけれど、ショップで跨ってみたら思っていたより大きかった…
憧れのバイクに乗ることは、ライダーにとって幸せの時間であり、購入してからの満足度にも大きな違いが見られます。
しかし、体格に合ったバイクに乗ることは安心・安全にも繋がるので、その点も見過ごすわけにはいきません。
今回は、「バイクのパーツ交換により、乗車ポジション変更が可能」という点について触れていきたいと思います。
まずは買いたいバイクに跨ってみる
憧れのバイクに跨ってみることは悪い事ではありません。
その感覚や憧れを糧に、「教習所の教習科目が頑張れる!!」といった具合にモチベーションアップを図る方も大勢いらっしゃいます。
そしてもう一つ、大事なポイントがあります。
服の試着と同じように、バイクのサイズ感も事前に確認が必要なのです。
乗用車のシートの様に、バイクの乗車ポジションのチェンジは簡単には行えません。
ハンドルが身体から遠い場合や、足つき性が悪ければ、購入後に「乗りづらい」感じる原因になりかねません。
バランスが悪ければ、無理な姿勢で走行することを強いられるため、安全面でも心配です。
跨った際の感覚で「若干、身体に合わないな…」と感じる場合もあるかもしれません。
しかし、パーツ交換でそれらの違和感が解消可能な場合があります。
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シート交換により、快適なライディングを
出典:http://blog.livedoor.jp/arisa00717
ライダーとバイクが接する「シート」という部品は、思った以上にライディング時の疲労に影響します。
バイクには「シート高」というスペックがあり、WEB検索でその数値が簡単に調べられる時代ではありますが、バイクの幅やシート形状の違いにより、跨った際の感覚はシート高が同じ数値だとしても、車種が違えば大きく異なります。
シートに関しても、跨った際の感覚を大事にすることに変わりはありませんし、違和感がある場合は交換によって解消する場合があります。
足つき性を良くする場合…
・あんこ抜きと呼ばれる、シートの内部の素材をそぎ落とす加工や、内部素材を交換することで足つき性の向上やフィット感のアップが可能です。
足つき性の向上により、停車時の肉体的疲労やストレスは大幅に軽減されます。
注意点として、内部のクッション素材を削りすぎると、走行時の乗り心地に影響します。
表面素材の変更により滑りづらくなる
バイクシートの表面素材の変更は、バイクと身体の滑り具合を調整することが可能で、これも乗車時の疲労軽減に繋がります。
また、表皮素材を、カスタム目的で変更するケースも少なくありません。
交換の方法としては、
「表皮張り替え」
「シートカバーを被せる」
「シートごと交換」
「オリジナルのモノを特注で製作(ワンオフ)」等があります。
シートごと交換する際のメリットとして、気に入らない場合に戻せる点がお勧めです。
シートカスタムにおける注意点
シートのカスタム・加工による足つき性の向上には限界があります。そして、車種によってその限界が異なる点に注意が必要です。
限界を超えた加工は、極端な乗り心地の悪化等に繋がります。
購入前から「シート高を下げたい」と考えている場合、その車種においてどれくらいの足つき性の向上が狙えるのか、購入を検討しているショップで事前に相談するのが良いでしょう。
ハンドル交換で疲労軽減が可能!?
出典:http://www.maderv.com/
バイクのハンドル(バーハンドル)は、純正でも取り付け部分を緩めて回転させることで若干の位置調整が可能ですが、「ハンドルが離れている」等の場合は、交換による調整がお勧めです。
「ハンドルを交換したぐらいで…」と思われるかもしれませんが、想像している以上にハンドルへの体重は乗っています。
交換することで若干のアップポジション化や、手前に寄せることも可能です。
これにより、疲労軽減効果が狙えるでしょう。
※ハンドルについたブレーキラインや配線類が届かない程ハンドルポジションを変更する場合は、ハンドルのみならずブレーキライン・配線類の変更も必要となります。
「セパレートハンドル」という、左右独立型のハンドルも存在しますが、これは前傾によりスポーツライディングを楽しむ方向けです。
デメリット疲労感が蓄積しやすくなる場合があります。
セパレートハンドルからバーハンドルへ変更するKitも販売されており、ポジション変更による疲労軽減が期待できるでしょう。
サスペンション交換等による足つき性の向上
ライディングポジションによる疲労感や足つき性の良さを向上させる最も強力な方法です。
前後サスペンションの本体の長さの変更や、ローダウンリンクKitを装着することで、バイク車体の車高自体が下がります。これをローダウンと呼びます。
画像は、スズキ・GSX-R1000にローダウンKitが装着されており、約5cmのローダウンが行われています。
シート高も一気に落ち、足つき性が格段に向上する為、大型バイクでもローダウンKitが社外品で販売されていることは少なくありません。
重心も低くなり、一般的には直進走行時の安定感も増します。
しかし、コーナリング時の車体の倒し込みのし辛さ等にも影響しますので、走行フィーリングを重視する方はよく検討してからローダウンを行いましょう。
まとめ
バイクが身体に合わない場合でも、車体をカスタムすることで快適な車両に仕上げることも可能なのです。
明らかに身体に合わないバイクは危険ですが、多少なら身体に合わせることによって安心感・安全性を高めることが出来ます。
※車種によって変更できる限度が異なりますので、購入前にバイクショップで事前に相談するのが良いでしょう。