中国におけるバイク事情【2018年最新】

      2018/08/05

画像出典:スズキ公式サイト

 

中国のバイク統計データ(保有台数など)

面積 9,634,057㎢
人口(2017年統計) 1,390,000,000人
バイク保有台数(2016年統計)
一般社団法人「日本自動車工業会」より
電動+ガソリン:2.8億台
電動バイク:2億台
ガソリン:82,442,203台
バイク普及率 電動+ガソリン:20%
電動バイク:6%
ガソリン:14%
年間新車販売台数(2016年統計)
MARK LINES調べ
7,990,000台
二輪年間生産台数(2012年統計)
FOURIN調べ
17,146,000台

中国の面積や人口

中国の面積は世界第3位、人口は世界第1位です。

国土面積の広さはロシア、アメリカの次に大きく、人口では世界人口(72億7,500万人)の約19%を中国が占めています。

 

中国のバイク保有台数

中国のバイク保有台数は、インドの1億1,550万台(2012年統計)に次ぐ世界第2位です。

 

中国の二輪年間新車販売台数&生産台数

販売台数:インドに次ぐ世界第2の規模を誇っています。(台数・要因は後述)

生産台数:世界第2位です。1位のインドは1,992万台で、中国は2分の1以下の販売台数にとどまっています。

 

中国を代表するバイクメーカー

中国を代表するバイクメーカーには、

嘉陵工業、珠海珠江車、力帆集団、昌河汽車、長安汽車、海南新大洲摩托車股有限公司、広州汽車集団

などがあります。

 

 

中国の人気車はこれ!

画像出典:ライブドアニュース

中国では、電動バイクの人気が圧倒的です。(販売台数などの詳細は後述)なお、電動バイクやガソリンエンジンバイクの人気モデルの統計は取られていません。

 

中国の電気自転車

画質は良くありませんが、中国の電気二輪車を撮影した動画です。

 

 

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中国のバイクや道路の特徴

中国のバイクや道路の事情について、特徴をいくつかご紹介していきたいと思います。

 

中国の特徴①:電動二輪車需要では世界一

中国では、電動二輪車の需要が拡大しています。

2015年度の販売台数は3,398万台で、ガソリンエンジンバイクの販売台数799万台と比較すると、圧倒的な差があります。2018年には4,000~5,000万台に成長する見通しもあり、保有台数は2億台ともいわれています。電動二輪が普及する大きな要因は、以下のとおりです。

・高額なナンバープレート取得の必要がない(中国の特徴④で後述)

・ヘルメットの着用が義務付けられていない

・充電スポットなどのインフラが整っている

・免許を取得する必要がない

電動二輪を含めれば、人口や経済規模の大きな中国の市場が最大といえるでしょう。

 

中国の特徴②:二輪車の需要が減ってきている

中国は、二輪車(ガソリンエンジン車)の需要が減ってきています。

年間二輪車販売では世界第2の市場ですが、1,770万台のインドに大きく差をつけられています。二輪車の販売が減少している大きな要因は、3つあります。

・自動車・電動二輪の普及により交通手段が多様化している

二輪車の走行を規制する都市が増えている

・農村地域での補助金制度が終了をむかえたため

1,700万台を超えた2009年をピークに、中国での二輪車需要は急速に減少していて、10年近く経過した現在では半分以下の799万台にとどまっています。

 

中国の特徴③:生産台数も大幅に減少している

中国では、二輪の生産台数も大きく減少しています。

元々中国では内需の比率が大きかったのですが、近年では内需が大きく減少しているほか、輸出向けの生産台数も減少傾向にあります。2009年のピーク時にはリーマンショックにより輸出は少なかったものの、補助金政策による内需の拡大により、国内向けは8割程度(1,700万台)でした。

2016年には内需と輸出の割合がほぼ同率で、国内向けが868.6万台、輸出は813.5万台でした。なお、輸出向けは2011年をピークに、2014年以降は毎年3~5%のペースで減少を続けています。

 

中国の特徴④:バイクで主要都市や高速道路を走行できない!?

中国は、ガソリンバイクで主要都市や高速道路を走行することができません。

中国における二輪の需要は主に中小都市や農村部に集中していて、免許を取得していないライダーや登録されていない車両(2001年時点で3,000万台以上と見られていた)が多いといわれています。そのため、事故が相次いでいるほかバイクを使った犯罪が増えています。

実際、走行時の音が少ない電動二輪車を使った犯罪も増加しているため、北京市のように一部区間で電動二輪車の乗り入れを禁止する都市も出てきているようです。

 

主要都市をバイクで走行するには特別なナンバープレートが必要

主要都市を走行するには「Aナンバー」と呼ばれるナンバープレートが必要で、スクータータイプのもので9万元(日本円で約150万円、スクーターの本体価格は7,000元程度)150ccバイクが20万元(330万円程度)ほどで売られています。また、Aナンバーには枚数に限りがあるため、空きを待たなくてはなりません。

 

中国の特徴⑤:旅行者がバイクでツーリングすることは難しい

中国は、旅行者がバイクでツーリングするには難しいといわれています。

特に、日本からバイクを持ち込んで自由に走行することはハードルが高いといえます。日本からバイクを送るための許可からはじまり、中国で走行するための免許証や通行許可証、ナンバープレートの手続きも大変です。しかも、日本が発行する国際免許証を使うことはできません。

中国側の規制が緩和されない限り、現状では中国ツーリングは手軽ではないようです。

 

世界のバイク事情

国名 人口 バイク普及率 バイク所有台数
(百万台)
バイク販売台数
(百万台)
中国(電動+ガソリン) 13.9億 20% 282.4 48.0
インド 13.1億 12% 155.0 20.2
アメリカ 3.3億 3% 8.7 0.5
インドネシア 2.6億 29% 76.4 5.6
ブラジル 2.1億 6% 13.1 1.4
パキスタン 2.1億 5% 10.8 1.6
ナイジェリア 1.9億 - - 1.4
ロシア 1.5億 1% 2.0 0.1
メキシコ 1.3億 2% 3.0 0.7
日本 1.3億 9% 11.2 0.4
フィリピン 1億 5% 5.3 1.3
ドイツ 0.8億 7% 6.1 0.1
タイ 0.7億 30% 20.5 1.8
フランス 0.6億 5% 3.0 0.3
イタリア 0.6億 14% 8.5 0.2
スペイン 0.5億 11% 5.0 0.2
台湾 0.2億 58% 13.7 0.9

 

中国のガソリンバイク・電動バイク内訳

中国(ガソリン) 13.9億 6% 82.4 8.0
中国(電動) 13.9億 14% 200.0 40.0

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