Q.バイク車検、有効期間は?いつから受けられる?切れたときの罰則は?
今回の記事では、車検の有効期間などの基礎知識だけでなく、車検切れバイクを取り締まるシステムについてもお話していきたいと思います。
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この記事の目次
Q1.バイク車検の有効期間は?
バイク車検の有効期間は、次のとおりです。
- 新車登録時:3年間有効
- 車検2回目以降:2年間有効
バイクの場合も、車と同様に新車の初回車検は3年後、2回目以降の車検では2年ごとに行わなければなりません。
バイクの初回車検は元々2年でしたが、2007年4月1日の法改正によって、初回車検が3年に延長されることになりました。
Q2.車検が必要な車種・排気量は?
バイクは、車種によって車検が必要かどうか左右されることはありませんが、排気量は関係しています。
- バイクで車検の対象になるのは251cc以上のバイク全て
つまり、台数に関わらず251ccのバイクを所有しているのであれば、車検満了日が切れる前に車検を受けなければならないのです。
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Q3.車検が受けられるのはいつから?
バイクは、車検満了日の1ヶ月前から継続車検を受けることができます。
「1ヶ月前に受けたら1ヶ月分前倒しになって損をするのでは?」と考える方もおられるかもしれませんが、有効期限ギリギリで車検を通しても、ゆとりをもって1ヶ月前に車検を通しても、車検後の有効期限は変わりません。
つまり、車検証に書かれている車検満了日から2年が加算されることになります。
Q4.1ヶ月以上前or期限を過ぎて受けた場合は?
1ヶ月以上前に検査を受けた場合も、有効期限が過ぎた場合も、その日から有効期限が起算されます。
つまり、1ヶ月以上前に車検を受ければ前に受けた日数分だけ損をしてしまいますし、有効期限が過ぎた場合は仮ナンバー発行の手間や手数料の分だけ損をしてしまうので注意が必要です。
Q5.10年経過したバイクは車検が1年ごと?
2018年現在では、新車登録から10年を経過しても車検は2年ごとです。
実は、1995年までは新車登録から10年を経過した車両は1年ごとに車検を受ける必要がありました。しかし、その後は道路交通法の改正によって10年経過した車両であっても2年ごとの車検という形になったのです。
Q6.車検と定期点検の違いは?
バイクには、車検以外にも1年ごとに12ヶ月点検を行うように推奨されています。
車検と違って法的に罰則などがないので、行わなくても公道を走ることができます。しかし、バイクを安全に走らせるためには受けておいた方が良いでしょう。
バイク販売店では徹底した点検を行うプランもありますし、予算的に厳しいのであれば説明書やメーカーHPで確認して自分で行うこともできます。
(参考:車検はハガキなどで知らせてもらえる?)
結論を先にいうと、車検場や運輸局から車検を知らせるようなハガキは届きません。
バイク販売店などで購入した場合やバイク用品店で会員になった場合などは、車検の案内のハガキがくることになるでしょう。
しかし、個人でバイクを購入した場合は案内のハガキがこないので、車検満了日を忘れないように注意しておかなければなりません。
(参考:レンタルバイクは車検期間が異なる?)
251cc以上のレンタルバイクの場合は、一般のバイクとは車検期間が異なり、
- 新車登録で2年
- 2回目以降は1年ごと
に車検を受けなければなりません。事業用車同様に、レンタルは使用頻度が高いことから期間が短いのかもしれません。
【罰則】車検が切れたとき
「車検が切れる」ことそのものに違反性はないため、罰則はありません。
しかし、車検が切れた状態で公道を走行すると法律違反となります。
しかも、車検切れということは自賠責保険も切れているため、罰則はさらに厳重になってしまいます。
【罰則】車検切れと自賠責保険が同時に切れていた
- 違反点数12点(前歴がない場合)
- 90日間の免許停止
- 1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金
知らなかったでは済まされないので、車検の満了日はきちんと把握しておくことをおすすめします。
【注意】車検切れバイクを取り締まる新システム
車検切れのバイクや車は、新システムによって捕まってしまう可能性が高くなりそうです。
2016年秋には国道交通省が、車検切れのまま公道を走行するクルマやバイクを自動で読み取って取り締まる可搬式「ナンバー自動読取取得装置」の運用を開始させると発表しました。
可搬式ナンバー自動読取装置の国土交通省デモンストレーション
全国に20万台といわれる車検切れのバイクや車
2017年度末時点では車検切れのバイクや車は約510万台もあり、そのうち約345台は5年以上車検が切れたままの状態といわれています。
多くは放置されたままですが、国土交通省の試算では約20万台が公道を走行しているといわれています。
最後に
今回の記事では、車検の満了期間や定期点検との違いをはじめ、車検切れバイクを取り締まるシステムについてもお話してきました。
先述の「ナンバー自動読取取得装置」は、2017年からテスト運用が始まっています。故意に車検が切れたバイクに乗ることはもちろん許されませんが、うっかり車検切れのバイクで公道を走ってしまわないように一層注意する必要がありそうです。