トヨタ・ヴィッツ、3年後のリセールバリューは40~54%?買取相場は中クラス
2016/09/28
ヴィッツのリセールバリュー・買取相場は?
画像引用:www.goo-net.com
ヴィッツとは?
トヨタ・自動車が1999年より製造・発売しているハッチバックタイプのコンパクトカーです。スターレットの後続モデルとなっていて、日本だけに留まらず欧州を中心に世界でも発売されている世界戦略車(日本国外では「ヤリス」というモデル名)でもあります。
国内では爆発的なヒットとなり、日本の小型車市場に名を残すほどの存在となりました。しかし、日産からはマーチ(3代目)が、ホンダからはフィットが発売されるなど、他社からライバル車が出現することとなりました。
現行モデルは3代目で、2013年より販売されています。
ヴィッツの特徴
ヴィッツの大きな特徴としては、取り回しやすいコンパクトなボディでありながら、大人4人がしっかりと乗ることの出来る広々とした居住空間を持っているという点です。
まるで女性のような優しいエクステリア、先代で採用されたセンターメーターを廃止してスタンダードなアナログメーターを配置。広い室内やホールド性の高いシートが運転席に採用されています。
ヴィッツ、リセールバリュー・買取相場の目安
では、リセールバリューの検証について述べていきたいと思います。
それには基準となる条件が必要なので、以下の通りとします。
基準とするヴィッツのモデル
車種:トヨタ・ヴィッツ
年式:2013年
グレード:F スマイルエディション
走行距離:30,000km程度
ボディカラー:不人気食(ホワイト・ブラック・シルバー以外)
修復歴:なし
新車時本体価格:119.5万円
まず、リセールバリューを知るためにはその車の相場を知る必要があります。そのため、「下取りシミュレーション」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した相場価格」の3方向から考えていきたいと思います。
ヴィッツの3年後の「下取り相場」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した買取相場」
トヨタ・ヴィッツ (2013年式・3年落ち) |
下取り価格 |
実際の査定価格 |
中古車価格から算出した買取相場 |
3年落ちの査定相場 |
60万円 (*1) |
48.3万円 (*2) |
64万円 (*3) |
(*1)下取り価格
大まかな下取り価格をメーカーのホームページよりシミュレーションしました。
走行距離、ボディカラー、修復歴などは省かれているため、あくまでも参考値となりますが、結果は60万円の下取り価格という結果でした。
※口コミなどでは、実際の買取り価格はこのシミュレーションした「下取り価格」を下回っていることの方が大半だと言われています。
(*2)実際の査定価格
実際の買取り実績を調べたところ、上記の基準と一致する個体のもので48.3万円となっていました。因みにこの価格は一括見積もりを利用した時のMAXの査定価格となっています。
※買取った時のデータが古ければ当然買取り価格は高くなってしまいます。しかし、この価格は数日ほど前に実際に買い取られたばかりの、新しいデータとなっています。
(*3)中古車価格から算出した買取相場
それでは、実際に現在販売されている中古車価格から理論的に算出していきたいと思います。
中古車の場合は新車と違って完璧に同一条件ということはあり得ないので、極力上記の基準となる条件に近いと思われる個体を選出しました。
これらの販売価格の平均は91.4万円となりました。
そして、一般的には中古車価格の70%が買取り価格と言われているので、91.4×0.7=64万円となります。
※因みに残り30%は業者の利益、オークション出品にあたって必要な経費、陸送費用、人件費などの必要経費となっています。
つまり、理論上では大体64万円前後の価格で買い取られているということになります。
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トヨタ・ヴィッツ (2013年式・3年落ち) |
下取り価格を基準にした場合 |
実際の査定価格を基準にした場合 |
中古車価格を基準にした場合 |
リセールバリュー |
50% |
40% |
54% |
計算式 |
60万円÷119.5万円 |
48.3÷119.5万円 |
64÷119.5万円 |
※小数点は四捨五入
つまり、ヴィッツの3年後のリセールバリューは40%~54%という結果になりました。
ヴィッツのリセールバリュー・買取相場が良い4つの理由
1.(プラス要因)人気が高い
ヴィッツは新車販売台数においても上位に入るほどの人気車種で、発売当時からその人気ぶりは衰えていないのです。その人気がリセールバリューを良くしている理由のひとつではないでしょうか。人気の理由は以下のようになります。
ヴィッツの人気が高い理由
セカンドカーとしての需要も高い
ヴィッツは長距離走行と言うよりも、街中や通勤などの軽い用途に向いています。そのため、ファーストカーとしてはもちろん、セカンドカーとしての需要も高いことが特徴です。
バリエーションが豊富なので自分に合った仕様を選びやすい
グレードや装備などが豊富にラインナップされているので、自分が理想とする仕様にすることも出来ますし、中古車市場においても当然様々なグレードや装備、ボディカラーなどが溢れている上、タマ数が多いのでユーザーは幅広く選ぶことが可能です。
低燃費で税金も低めなので経済的
まず、ヴィッツは基本的に1000cc~1300ccと比較的排気量が少なくコンパクトなので、自動車税や重量税といった税金面においても、当然大型クラスやミドルクラスに比べて安くなります。その上、カタログ燃費もJC08モードで17.2km/L~25.0km/Lと、優れた燃費性能も持っているため、維持費の面での負担が少ないと言えます。
2.(プラス要因)中古車市場でも需要が多い
先述通り、通勤や街乗り用のセカンドカーとしても用いられるため、新車ではなく予算を落として中古車の購入を考えるユーザーも多いようです。また、新社会人の通勤や主婦による子供の送り迎えなどで中古車を購入するケースもあるので、中古車市場では比較的高値を推移しているようです。
中古車市場で人気があるということは、リセールバリューにも反映されることになるのです。
3.(プラス要因)トヨタ車は高く売れる傾向にある
圧倒的な信頼と故障が少ないことで知られているトヨタ車は中古車市場においても人気が高いと言えます。その代わり新車の購入時は同クラスのライバル車と比べて高い印象がありますが、結果的にリセールバリューが良いので逆にお得になる場合もあるようです。
世界の「トヨタ」ブランドは、国内でも群を抜いて人気が高いと言えます。
4.(マイナス要因)安く買い叩かれやすい?
今回の結果を見ているとリセールバリューに40%~54%と大きな開きがあります。しかも、40%なのは「下取りシミュレーション」「実際の査定額」「中古車価格からの算出」のうち、「実際の査定額」で、明らかに低いことが分かります。ここからひとつの仮説として、実際は人気があって高く売れるはずなのに安く買い叩かれているという可能性も出てきます。
もし、査定や下取りを考えているのであれば、実際の市場価格などを伝える、より多くの業者から査定してもらう、オークションを利用するなど少しでも高く買取ってもらうための工夫が必要、ということになるかもしれません。
ヴィッツ、リセールバリュー・買取相場のまとめ
ヴィッツはとてもバランスの取れた、環境でも経済面でも優しい車だと言えます。維持費などの面においても軽自動車に限りなく近い位置にいるのではないでしょうか。軽自動車には安全面や機能性、走行面でも満足できないけれど、維持費も抑えたいと言う人にはぴったりの車なのかもしれません。
リセールバリューに関しては、今回幅のある結果となりましたが、低排気量の人気グレード・人気色を選んでいればそれなりの査定額が期待出来そうです。
画像出典:http://www.photo-ac.com/