トラップ多発!? 廃車買取り業者、悪質な10のトラブル
2016/07/03
廃車買取りに関するトラブル多発…
廃車の買取りを業者に依頼する際、時にはトラブルを引き起こすこともあるようです。もちろん他の買取りや下取りでもそういったケースは稀にありますし、廃車だけが例外とは言いきれません。
それでも、中古車買取業者は少しずつ信頼度が上がっていっていますし、ディーラーにも信頼があります。しかし、廃車の買取りに至ってはまだまだ知名度・信頼度が低いというのが現状ではないでしょうか。
そういった背景からも、信頼のおける業者や口コミの数も少なく、悪質または悪徳な廃車買取り業者を見極めるということはこれらと比べて困難だと言えます。
では、そんな悪質・悪徳業者を狩人だとしたら、相手がどのようなトラップ(トラブル)を仕掛けてくるのかということをご紹介したいと思うので、決して狩られることのないように、あるいはそこから脱出できるようどのように対処するのかを知っておきましょう。
廃車トラップ1:還付金の説明がない、返ってこない
一番よく聞くトラブルと言えるケースです。
「廃車」と言えば、自動車税や自賠責保険、自動車重量税の返金・還付金があります。
説明がない理由として、黙っておけば一番バレにくいからということと、バレたとしても説明不足がわざとである証拠がないからです。上手くいけば当然、勝手に手続きを済ませてそれらのお金は業者の懐に入ってしまいます。
還付金の存在を知らない人も意外と多いので、黙っておけば気づかれないといった盲点をついているのです。実際には売却する顧客側が知っておかなければならないことなのですが、法的には相手が告知しなければならないという義務も存在しないのです。
かと言って説明のない業者に対して信頼を持てるのかと言われれば…ですよね?
▼トラップ1の回避法:知っているアピールと明細の確認
まずは廃車買取り依頼をする時の話合いや見積もりのタイミングで、必ず還付金の話はしておきましょう。
理由としては相手に知らないと思わせると、そのまま黙っておかれる可能性が高くなるからです。話し合いや見積もりの段階でうやむやにしようとしたり、返金する姿勢が見えなかったりする場合にはその業者とは契約しない方が賢明だと言えます。
既に売却済みの場合にはしっかりと売却した際の明細を確認して、それらが含まれていない場合には支払ってもらいましょう。本来は納付者の元へ返金されるべきものなので、当然の権利なのです。
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廃車でも通常の買取でも、よく買取り業者の謳い文句として「出張見積りは無料!」の様な表記をみかけます。
しかし少し裏事情を話せば、業者側には人件費や出張費などの経費が必要となっています。つまりスタッフとしても買い取るつもりで派遣されていて、手ぶらで帰れば赤字となってしまうため、なかなか帰ろうとしない、というトラブルが実際に発生しているようなのです。
中古車の査定依頼を経験した人なら知っていると思いますが、見積もりだけの依頼のつもりがやたらと売却を迫られる、というのはこういう事情があるからなのです。
▼トラップ2の回避法:男性の存在をアピール
1)男性がいる時に依頼
特に女性や高齢者などは少し怖いと思われる方もおられると思うので、家に男性がいる時や知り合いの方に頼んで同伴してもらうなどの対応が望ましいでしょう。
2)第3者に権利があると主張
男性が家にいない場合には、父親に買ってもらった車で自分の一存では決められないので相談して決めるという方向に持っていきましょう。もちろん出来るのであれば、事前に父親に話をつけておいた方が電話をかけてほしいといった流れにも対応できると思います。
3)一人ではなく複数人で
どうしても男性の影を匂わせることが出来ないのであれば、友人を誘うなど複数人で対応しても良いでしょう。その場合少し気の強い人あるいは車の知識を持っている人を呼ぶのが好ましいと思います。
4)あまりに酷い場合には警察
質が悪い場合には、警察を呼んで対応してもらうのも手段のひとつだと言えます。
廃車トラップ3:見積もり金額と買取り金額の相違
こちらも、通常の買取であれ廃車であれ、よくあるケースのひとつなのですが、事前に見積もってもらった時の金額と買い取ってもらった時の金額が違うということもあるようです。
あるいは買取り後に、見積もりの時にはなかったような欠陥や不具合がみつかった、などと言って返金を求めてくるようなケースも見られます。これらは特にネットやメール、電話のみの簡単な見積もりを取ってもらった時に起こっているようです。
▼トラップ3の回避法:実車を見て判断してもらう
直接車を見せていないために起こるトラブルの為、必ず実車を見て判断してもらうようにしましょう。特に高額で買取り!と謳っているような業者の場合によく見られるという意見を目にするので、特にそういった業者にこそ実車を見てもらうように心がけたいですね。
廃車トラップ4:買取り時に様々な手数料を取られてしまった
廃車の手数料に引き取り手数料、処分手数料などを見積もり額から引かれてしまって、実際にはほとんど手元に残っていない、あるいは逆にお金を支払う羽目になってしまった。という悲惨なケースもあるようです。
▼トラップ4の回避法:あらかじめ確認しておこう!
こちらもトラブル案件としては多い部類に入るようですが、廃車買取りサービスの全ての業者が無料でこれらを行っているのかと言えばそうではありません。確かにこれらの手数料を無料と謳っている業者は多いのですが、多いという事実だけで全てがそうだといつの間にか決めつけてしまっているようです。
まずは大きく謳い文句を掲載している広告を見ても、それだけで判断するのではなく、きちんと細かい内容にまで目を通してから判断するようにしましょう。あるいは見積もりの段階でこれらに手数料が発生するのかどうかを確認してから、その業者に売却するようにしましょう。
廃車トラップ5:廃車ではなく中古車として販売
あまり多いとは言えないと思いますが、実際にあったトラブルのようですのでご紹介したいと思います。
それは廃車として引き取ってもらったはずなのに、中古車として販売されているケースです。確かに売却する側からすれば、買い取ってもらえればどちらでも良いという方もおられると思います。しかし、そんな呑気に構えていると、とんでもないトラブルを巻き起こしてしまうこともあるのです。
廃車として手続きされずに人の手に渡ってしまうと…
1)自動車税を支払い続けなければならない
手放したはずの車なのに、見覚えのない納付書が自宅に届けられて初めて事の重大さに気づくということもあるようです。
2)犯罪に巻き込まれる可能性がある
知らない番号から何度も連絡が来るので電話に出てみると警察で、窃盗やひき逃げなどの犯罪に関連していて取締りを受けさせられそうになったということもあるようです。
これらを引き起こす業者の共通点としては、都道府県や保健所からの登録を受けていないことが挙げられます。
▼トラップ5の回避法:警察に盗難届を提出
こういったトラブルに巻き込まれないようにするためにも、廃車の手続きがきちんと行われているかどうかの確認や、トラブルに巻き込まれた場合には盗難届を提出しておきましょう。
廃車トラップ6:強引な買取りを行ってくる
廃車トラップ2「しつこく居座られるケース」にも少し似たニュアンスなのですが、この場合は少し違います。
というのも、この事例では「取り敢えずクーリングオフが適用できるから。」と言って契約書に半分強引にサインさせて持って行ってしまうパターンです。しかし、後日返してくれと言うと「契約書にはクーリングオフは適用出来ないと書いてある。」と言って拒否されてしまうのです。
あるいは売るとは一言も言っていないのに持って行かれてしまった、などです。買取り業者なのに、半分窃盗犯の様な悪質極まりない手段を用いてくる場合もあるようです。
トラップ6の回避法:相手のペースに惑わされない
廃車の買取り業者、特に無料査定や無料出張を行っている会社の場合、人件費や出張費を赤字にしたくないため、来たからには買い取って帰りたいというのが本音です。「即決なら高く買い取りたい。」とか「後日になるとこの価格にはならない。」などと言われることでしょう。
恐らく人によっては気迫に押される、という方もおられるかもしれません。
しかし、その場で焦って決断するのではなく、他の廃車業者にも依頼しているという旨(あるいはそういうことにして)を伝えて少し頭を冷やして考える時間を設けましょう。また、第三者と相談したいからという理由も効果的だと言えます。
廃車トラップ7:セールスの連絡がしつこい!
インターネットの広告あるいは査定サービスを利用したばかりに、何度も電話がしつこくかかってくる、あるいは数えきれないほどの催促のメールが来ると言ったこともあるようです。
しかも広告には査定額を知りたい方はこちら?とあたかも販売ではなく、現在の車の価値を教えてくれるような触れ込みなのに、実は一括査定の申し込みという場合もあります。それに入力してしまって、後日勧誘の電話やメールが一斉にかかってくる。などです。
こちらは中古車の事例になりますが、実際の店舗に出向いて査定額だけを聞きたかったのに、強引なセールスによって帰してもらえなかったというケースのようです。
トラップ7の回避法:入力が必要な画面には注意!
広告をクリックしてしまうと、入力画面が出てきます。もしも、車を今売る気はないけれど査定額を知りたかっただけという方は、まずこれらの画面が出てきた段階で入力しないようにしましょう。
売る気があるけれど、売る気のない業者から電話がかかってくるという場合には、確かに着信拒否という方法もありますが、それでは違う番号からかかってくる可能性もあります。この場合は、相手に売却先がみつかったと一言伝えればもうかかってこなくなるので、面倒くさがらずにきちんと伝えることが重要です。
動画の例のように、実際の店舗で起きている場合には、強い気持ちで売らないと言って外に出ることが重要です。あまり酷いようでしたら、警察を呼びますよ!と言っても問題ないのではないでしょうか。
廃車トラップ8:キャンセル料を請求された
一旦商談がまとまって契約書にサインをしたのですが、後日売却することに対してキャンセルを申し出たところ、「買い手がみつかったので、今更キャンセル出来ない。」と言われ、そこを何とか申し出たらキャンセル料を取られた、などといったトラブルもあるようです。
しかもそのキャンセル料が非常に高額で、下手をすると車体価格を上まっていたというケースも実際にあったそうです。
トラップ8の回避法:支払う必要はありません
キャンセル料を支払う義務はありませんし、法律でも下記のように定められています。消費者契約法第2節「消費者契約の条項の無効」第9条1項にはこうあります。
次の各号に掲げる消費者契約の条項は、当該各号に定める部分について、無効とする。
一 当該消費者契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し、又は違約金を定める条項であって、これらを合算した額が、当該条項において設定された解除の事由、時期等の区分に応じ、当該消費者契約と同種の消費者契約の解除に伴い当該事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるもの 当該超える部分
つまり、支払わなかったとしても罰せられることもありませんので、対応する必要は全くありません。しつこい場合や既に支払ってしまった場合には、証拠となる物を持って消費者センターや法律事務所に相談されるのも良いでしょう。
廃車トラップ9:震災を利用した巧みな手口
こちらの場合はいくつかパターンがあるので、それらを紹介したいと思います。なお、廃車だけに限らず中古車を含む場合もあります。
ケース①:オレオレ詐欺?
記憶に新しい東日本大震災や最近の熊本地震において、業者が突然家に訪問してきて「被災地に車が必要だから1台売ってほしい。」と言われたので、断ると「被災地がどうなってもいいのか、早く売ってくれ!」と半分脅迫まがいに言われて困っているというケースもあるようです。
こちらのケースの場合、駐車場に車が2台停まっていたり、レアな車(廃車の状態を含む)を庭に置いてあったりしているようです。定期的に何度も尋ねてくるので、怖い上に暴力を振るわれないか心配になっているのだそうです。
ケース②:放射線量が高いからと返却
こちらは東日本大震災の時に実際にあったトラブルの事例です。業者が車を買い取ると言って買取ったはずなのに、後日、放射線量が高いと言って契約を解除したいと申し出てきたというのです。
その時に、業者からは放射線量が瑕疵であると言われたとのことです。
ケース③:廃車を買い取るというチラシが…
こちらも東日本大震災における事例ですが、津波で動かなくなった水没車を買い取りますというチラシが入っていて、レッカー代金や手数料は無料と謳っていたのだそうです。置いてあっても邪魔になるので、売るべきか迷っているけれど怪しくて迷っているとのことです。
トラップ9の回避法:ケース別に解説
①の対処法:警察へ被害届を出す
安く買うための口実ですね。
ここまで悪質なケースの場合には、警察へ行って被害届を出すのが一番効果的だと思われます。何度も来て悪質化する前に対応を取った方が良いかもしれません。
②の対処法:確かに隠れた瑕疵は売主の責任ですが…
基本的にみつからないような隠れた瑕疵がある場合には、売主側に瑕疵担保責任があります。しかし、このようなケースの場合には査定時の時に測定しておけると思うのですが…。業者と争う場合には、その辺りが争点となってくると思います。
③の対処法:怪しい業者には関わらない
推測ですが、水没車を格安で大量に買い込んで、ほとんど手を加えずに(あるいは表面上だけ手を入れて)相場と同等で売却するのだと思います。かなり怪しいので売らないようにしましょう。
廃車トラップ10:車を引き渡したのに会社が倒産!?
廃車業者に限ったことではありませんが、相場よりも高額で買い取ってくれるというので契約を交わしたそうです。車の引き渡しは先に済ませておいたそうなのですが、いつまで経っても連絡がなく、また、振り込まれた形跡もないようなのです。
後日、電話をかけても繋がらず、店舗まで足を運んでみたら何と「倒産」の文字が書いていたというのです。代金を支払ってもらうことも出来ず、とても困っているというケースです。
トラップ10の対処法:代金より先に車を渡さない!
倒産することをわかっていて高い金額で買い取ると言ったのだと思われます。こうなってしまうと泣き寝入りしなくてはならない状況となってしまいます。ですので、代金より先に車を渡すのは絶対に止めるということと、明らかに相場より高いと感じた場合には疑うことが必要になるのかもしれません。
他にも、直接被害はないけれど、廃車買取のトラブル続出… 信頼できるの大手の廃車業者に頼もう!
最後になりますが、この他にも海外への売却やスクラップなどの適切な処分をせずに不法投棄していたり、車の部品を適切に処分せずに環境汚染していたりして利益を出しているような業者もあるようです。
廃車を依頼する場合、口コミの数や評判も聞こえにくいので良質な業者を探すのは大変難しいのですが、まずは信頼出来そうな業者に依頼することです。
それから、業者側とトラブルにならないようにしっかりと還付金・見積もり内容や手数料・書類の発行などの確認をしておきましょう。悪質な業者はあの手この手と手を変えて来るので、少しでも怪しいと思ったらすぐに警戒することが大切です。それから、相手の気迫に負けて契約書にサインをしたり、すぐに売却したりするのは絶対に止めましょう。
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