日産・ティアナ、3年後のリセールバリューは33~48%?買取り相場は低い
2016/09/28
ティアナのリセールバリュー・買取相場は?
画像出典:www2.nissan.co.jp
ティアナとは?
ティアナは、日産自動車が2003年より製造・販売している大型上級セダンです。かつて生産されていたセフィーロやローレルの後続モデルとして誕生しました。現行モデルは2013年より販売されていて、3代目となります。姉妹車にアルティマがあります。
●セフィーロ
画像出典:www.carsensor.net
●ローレル
画像出典:www.carsensor.net
日産における世界戦略車という位置づけのため、世界120ヶ国以上で販売されています。また、「ティアナ」以外にも販売されている地域によって「マキシマ」や「セフィーロ」など、車名が異なります。
ティアナの特徴
歴代モデルのコンセプトである「モダンリビング」や「おもてなし」を継承しながら、躍動感のある外観や快適な室内、優れた走行性能を持っているモデルです。世界初のコネクトブッシュを採用した新設計のサスペンションの採用により高い操縦安定性を得たほか、エンジン・ミッションの改良によって加速性能と燃費性能を両立させています。
ティアナ、リセールバリュー・買取相場の目安
では、リセールバリューの検証について述べていきたいと思います。
それには基準となる条件が必要なので、以下の通りとします。
基準とするティアナのモデル
車種:ニッサン・ティアナ
年式:2013年
グレード:250XE
走行距離:40,000km程度
ボディカラー:シルバー
修復歴:なし
新車時本体価格:246万円
まず、リセールバリューを知るためにはその車の相場を知る必要があります。そのため、「下取りシミュレーション」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した相場価格」の3方向から考えていきたいと思います。
ティアナの3年後の「下取り相場」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した買取相場」
日産・ティアナ (2013年式・3年落ち) |
下取り価格 |
実際の査定価格 |
中古車価格から算出した買取相場 |
3年落ちの査定相場 |
96万円 (*1) |
81.6万円 (*2) |
111.7万円 (*3) |
(*1)下取り価格
メーカーHPからシミュレーションしたところ、下取り価格は96万円という結果でした。
※注意:車種名やグレードのみでの価格で、細かい設定はこちらでは行えません。そのため、実際の価格ではシミュレーションより下回っていることも多いようです。
(*2)実際の査定価格
実際の買取り実績を調べたところ、基準とする条件での買取り実績がありませんでした。そのため、細かい条件を入力したシミュレーションの額とさせていただきます。そのシミュレーションによると81.6万円という結果(中間値)になりました。
※こちらは細かいグレードまで近い条件となっています。
(*3)中古車価格から算出した買取り価格
現在販売されている中古車価格から理論的なリセールバリューを算出したいと思います。
限りなく近いと思われる個体の平均価格は159.5万円となりました。
一般的には中古車価格の70%が買取り価格と言われているので、159.5×0.7=111.7万円となります。
※残り30%は必要経費(陸送費用・オークション費用など)や運営費となっています。
【おすすめ】愛車の相場がなんと『1秒で』わかる!
査定依頼した後、今すぐ相場をチェックできる利用者数No1査定サイト↓↓ティアナのリセールバリュー・買取相場は33%~48%
日産・ティアナ (2013年式・3年落ち) |
下取り価格を基準にした場合 |
実際の査定価格を基準にした場合 |
中古車価格を基準にした場合 |
リセールバリュー |
39% |
33% |
48% |
計算式 |
96÷246万円 |
81.6÷246万円 |
111.7÷246万円 |
※小数点は四捨五入
つまり、ティアナの3年後のリセールバリューは33%~48%という結果になりました。
ティアナのリセールバリュー・買取相場が悪い6つの理由
1.(プラス要因)世界で発売されている
ティアナは世界120ヶ国以上もの国で年間60万台以上を販売している、日産の稼ぎ頭と言っても良いモデルのひとつとなります。そのため、国内に需要がなかったとしても世界的な需要が見込めるので、結果的に良いリセールバリューに繋がったのかもしれません。
グローバルな取引が得意な中古車販売店なら、特に良いリセールバリューに繋がる可能性もあると言えます。
2.(マイナス要因)モデル最末期
2013年式は、2代目ティアナの最末期モデルです。当然フルモデルチェンジが行われていますから、2008年より販売している2代目モデルはどうしても古く見えます。現行型モデルの場合ならもう少し良いリセールバリューも期待出来たかもしれません。
3.(マイナス要因)セダン自体が不人気
今は、SUVやミニバンといったジャンルに人気が集中していて、セダンの場合はクラウンやレクサスLSのような伝統的あるいはステータスの高いセダン以外は人気が伸び悩んでいます。
●クラウン
画像出典:www.goo-net.com
●レクサス・LS
画像出典:www.goo-net.com
走行性・居住性・動力性能・大きさ・取り回しやすさのどれを取ってもバランスに優れている反面、定番で見慣れているため面白みに欠けている部分もあります。そういったことからセダン自体の人気はもちろんリセールバリューが上がらない原因となっているようです。
特にFFセダンというジャンル自体が冷え切っていると言う声も…。
4.(マイナス要因)ハイブリッドの設定がない
ひとつ上の車格であるフラッグシップモデルのシーマやフーガにはハイブリッド設定があるのに、ティアナには設定されていないということもリセールバリューが伸びなかった理由のひとつかもしれません。
特に現行モデルのティアナはかなり改良されていますが、燃費に関してのみの場合、2代目モデルは今の水準の燃費性能では決して良いとは言えず、今のニーズから取り残された感がぬぐえません。
しかし、これから導入されるかもしれないという噂はあるので、実現すればハイブリッドモデルのリセールは期待出来るかもしれません。
5.(マイナス要因)知名度が低め
ティアナは、同じ日産の上の車格であるシーマやフーガ、トヨタならクラウン、ライバル車ならマークXと比べて、国内限定となると決して知名度が高いとは言えません。
●シーマ
画像出典:www2.nissan.co.jp
●マークX
画像出典:www.goo-net.com
6.(マイナス要因)人気の低いグレードだから
今回基準となったグレードは、あまり人気があるとは言えない最廉価グレードとなります。ある程度必要装備が充実していて、手頃な価格が魅力の「XL」あたりが最も人気のあるグレードだと思われます。
ティアナ、リセールバリュー・買取相場のまとめ
ティアナ自体は世界的に売れ行きが好調なことから、ニーズさえ合えばとても良い車なのですが、国内における知名度の低さや人気の低さがリセールバリューを下げてしまう結果になりました。
しかし、元々価格帯の高い上級な車ですし、中古車市場においては値落ちは大きめなので、購入価格以上の価値が感じられるお買い得な車になると言えるのではないでしょうか。
画像出典:http://www.photo-ac.com/