トヨタ・オーリス、3年後のリセールバリューは46~53%?買取り相場は中クラス
2016/09/28
オーリスのリセールバリュー・買取相場は?
画像出典:kakaku.com
オーリスとは?
オーリスは、トヨタ自動車が2006年より製造・販売しているハッチバックタイプのコンパクトカーです。ヨーロッパ市場限定でステーションワゴンモデルも販売されているようです。欧州におけるカローラ・ハッチバックであるカローラランクスの後続モデルで、世界戦略車としての顔も持っています。
●カローラ・ランクス
画像出典: www.carsensor.net
現行モデルは2012年より販売されていて、現在では2代目となっています。また、2015年にはマイナーチェンジを迎えました。
オーリスの特徴
トヨタ初の1.2Lターボエンジンやカローラで先行採用となった衝突回避支援パッケージの「Toyota Safety Sence C」や「先行車発進告知機能」などが搭載されています。
「スマートダイナミズム」をテーマに開発されていて、コンパクトでありながらダイナミックなエクステリアや高い機能性を持っている、スマートなモデルだと言えます。
オーリス、リセールバリュー・買取相場の目安
では、リセールバリューの検証について述べていきたいと思います。
それには基準となる条件が必要なので、以下の通りとします。
基準とするオーリスのモデル
車種:トヨタ・オーリス
年式:2013年
グレード:1.8RS Sパッケージ
走行距離:50,000km程度
ボディカラー:不人気色(ホワイト・ブラック・シルバー以外)
修復歴:なし
新車時本体価格:214.2万円
まず、リセールバリューを知るためにはその車の相場を知る必要があります。そのため、「下取りシミュレーション」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した相場価格」の3方向から考えていきたいと思います。
オーリスの3年後の「下取り相場」「実際の査定価格」「中古車価格から算出した買取相場」
トヨタ・オーリス (2013年式・3年落ち) |
下取り価格 |
実際の査定価格 |
中古車価格から算出した買取相場 |
3年落ちの査定相場 |
98万円 (*1) |
113.3万円 (*2) |
98万円 (*3) |
(*1)下取り価格
メーカーHPからシミュレーションしたところ、下取り価格は98万円という結果でした。
※注意:車種名やグレードのみでの価格で、細かい設定はこちらでは行えません。そのため、実際の価格ではシミュレーションより下回っていることも多いようです。
(*2)実際の査定価格
実際の買取り実績を調べたところ、上記の基準と一致する個体のもので113.3万円となっていました。因みにこの価格は一括見積もりを利用した時のMAXの査定価格となっています。
※こちらは細かいグレードまで近い条件となっています。
(*3)中古車価格から算出した買取り価格
現在販売されている中古車価格から理論的なリセールバリューを算出したいと思います。
限りなく近いと思われる個体の平均価格は140万円となりました。
一般的には中古車価格の70%が買取り価格と言われているので、140×0.7=98万円となります。
※残り30%は必要経費(陸送費用・オークション費用など)や運営費となっています。
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トヨタ・オーリス (2013年式・3年落ち) |
下取り価格を基準にした場合 |
実際の査定価格を基準にした場合 |
中古車価格を基準にした場合 |
リセールバリュー |
46% |
53% |
46% |
計算式 |
98÷214.2万円 |
113.3÷214.2万円 |
98÷214.2万円 |
※小数点は四捨五入
つまり、オーリスの3年後のリセールバリューは46~53%という結果になりました。
オーリスのリセールバリュー・買取相場がそこそこ良い6つの理由
1.(プラス要因)海外での人気がそこそこ高い
オーリスは主に欧州を中心に人気の高いモデルです。そのため、国内以外での販売が見込めるため、リセールバリューには良い影響を与えるようです。
人気の理由としては、燃費性能の良さや計算された実用性、小回りの良さ、コンパクトカーという日本車の得意な分野ならではのクォリティ、それでいて買いやすいリーズナブルな値段設定などでしょうか。
2.(プラス要因)一番上級グレード
基準となったモデルのグレードが、当時の最上級グレードだったこともリセールバリューにおいてプラスに働いていると推測されます。ただ、1.8Lモデルは1.5Lと税金の面では変わらないのですが、燃費という面においては悪くなるので大きくプラスに働いたということはないかもしれません。
3.(プラス要因)トヨタ自動車が販売しているから
画像出典:www.toyota.co.jp
世界的に見ても屈指の人気を誇るトヨタ自動車が製造しているので、耐久性やアフターの面でも安心感があります。日本を代表するトップメーカーならではのブランド力も、リセールバリューに良い影響を与えていると言えるでしょう。
4.(マイナス要因)国内での人気はイマイチ
欧州では日本のコンパクトハッチは人気があるようですが、国内においてはコンパクトカーというジャンル自体もそうなのですが、オーリスに至ってはセールス面においても人気があるとは言えません。
実際にオーリスと言う車種を知っている人も少ないと思われますし、実際に走っている姿や駐車されている姿を目撃することもありません。
5.(マイナス要因)ハイブリッド設定がない
2016年よりハイブリッドモデルも導入されることになったオーリスですが、基準となったモデルが販売されていた2013年においてはハイブリッドモデルの設定がありませんでした。そのため、ハイブリッドモデルではないグレードになるので、リセールバリューとしてはあまり良い影響を与えません。
急にハイブリッドモデルを発表しているということは、やはり販売面が思わしくないのかもしれません。
6.(マイナス要因)走行距離がやや高め
今回の基準となったモデルの走行距離が5万キロ程度と高めだったこともリセールバリューが低くなった影響を受けています。5万キロ以内であれば、もう少しプラスになっていたと思われます。
オーリス、リセールバリュー・買取相場のまとめ
国産車を凌駕するほどの世界的評価を得ている欧州車と肩を並べていると言っても過言ではないオーリスは、欧州車の様なフィーリングを味わうことが可能となっています。しかし、世界的なセールスは好調でありながら、国内においては人気があるとは言えません。
そのため、逆に中古車として購入後に乗り潰すことを前提に考えているのであれば、非常にお得に購入することが出来ます。
また、ハイブリッドモデルが2016年より販売されていて、プリウスの存在に影響があるのでは?とまで言われるほど注目度が高いので、もしかしたらハイブリッドモデルを購入しておけば将来的に想像よりも良いリセールバリューになっている可能性もありそうです。
●トヨタ・プリウス
画像出典:response.jp
画像出典:http://www.photo-ac.com/