ニコイチ車の意味は?がっかり購入体験と見分け方【中古車の怖~い怪談】
中古車の怖いウワサ 第2弾:『ニコイチ』
本シリーズもこれで第3弾となりました。今まで気になっていた怖い話は、意外にも都市伝説ばかりではないところに恐怖を覚えてしまうところです。
弟2弾『水没車(冠水車)』
さて、今回のテーマは『ニコイチ』について調べてみたいと思います。
中古車の『ニコイチ』(サンコイチ・ヨンコイチ)とは?
あまりニコイチの意味を知らない方も多そうですが、こちらは如何にも「業界用語」といったネーミングですね。その「ニコイチ」ですが、様々なものに対して呼んでいるようです。
1.接続車
車両と車両を溶接で繋げるタイプのものです。さすがに屋根を切って、ということはなさそうですがリアとフロントを繋げることはあるようです。
2.パーツを集めた車両
事故車などのパーツを集めて作った車両のことです。2台から集めれば「ニコイチ」、3台なら「サンコイチ」4台なら「ヨンコイチ」などと台数によってそう呼ぶようです。文字通りの意味ですね。
食品で言うと、こま切れ肉を集めて接着した「生成肉」がこれに該当するのでしょうか。
3.違う車両のナンバープレートを使用した車両
目的としては、盗難車両など追跡から逃れるため取り付けます。主に犯罪などに使用されます。
4.ナンバープレートを複数繋ぎ合わせたもの
目的は③と同じですが、偽装ナンバープレートを盗難車両に取り付けます。③と同様、オートオークションに出品することは禁止されています。
以前には2つの車両を合体させて作る「ニコイチ」も存在していて、今でもそういった車両は果たして、中古車として販売されているのでしょうか?
【おすすめ】愛車の相場がなんと『1秒で』わかる!
査定依頼した後、今すぐ相場をチェックできる利用者数No1査定サイト↓↓中古車の購入、実際にあった友人Aの恐ろしいニコイチ体験談
以前起こった友人Aの出来事です。
Aは念願だったメルセデス・ベンツSクラスを、地元の販売店から当時200万円前後の破格で購入しました。1つ型落ちしたモデルで約7万キロ程度走行していました。その車両は当時10万キロ走行の車両でも、確か300万円程度だったように記憶しています。
しかし、Aは相場よりも100万円ほど安く購入していたため、周りからそんな値段で買えるのはおかしい、と散々言われ続けていました。不安に思ったAは車に詳しい友人Bに確認することにしたのです。
すると、車の内張りは剥がれやすくなっていて、中を除いてみると…。
そこには溶接の痕があったのです。彼は結局その車を約1年後に手放したのですが、売却時にはほとんどお金にはならなかったそうで、相当落ち込んでいました。
ニコイチ中古車、現状はどうなの?
国内に限定しても、恐らく完全にないとは言い切れません。
しかし、流通台数はかなり少ないと言っても過言ではないようです。というのも、オークションでの出品を拒否されたり中古車販売業者からも買取りを拒否されたりするリスクがあるからだそうです。
少数派ではありますが、現状でもまだ販売されているといった声もあるので、購入する時にはどこで購入するのか等も含めてしっかりと検討・判断する必要があるのかもしれません。
中古車の購入時『ニコイチ』を見極めるポイント
まず、ニコイチ車両は素人では判断が難しいと言われています。そこで見分け方をご紹介したいと思います。
・塗装が不自然
・パネル(ボンネット・ドア・トランクなど)の防水処理(シーラー)の形や色が不自然
・パネルの隙間にズレがある
・パネルについているボルトの塗装が剥がれている
ニコイチ車両は、事故車にも言えることですが塗装に部分的な違和感がある場合や防水処理を施している部分が不自然である場合があります。他にも隙間にズレがあったりボルトの塗装が剥がれている場合があったりします。
ニコイチ車両を買わないために
ニコイチ車両は主に強度に問題があると言われています。当然2つの車両を繋げているわけですから、断じて丈夫とは言えません。ですから、このような車両に当たらないためにも極端に安い車両を避けたり、信頼出来る業者から車両を買ったりするようにしましょう。
しかし、そんな車両に乗っていて事故に遭ったらと思うと…怖いとしか言いようがありません。