買うの注意!250ccバイクおすすめできない15選【2018年最新版】
2018/10/14
維持費と幅広い用途のバランスに優れた250ccクラスのバイク。しかし、決して安くありませんから、どうせなら「資産価値の高いバイク」=「買取相場・リセールバリューが高いバイク」を購入したいですよね。
そこで今回は、リセールバリューの低い250ccバイクやその要因を、タイプ別にご紹介していきます。ご購入前の参考になれば幸いです。
この記事の目次
250ccバイクのリセールバリューの差はかなり大きい
250ccバイクの買取相場・リセールバリューの平均は32%で、車種によって大きな差があります。
例えば、最もリセールバリューが高い車種になると60%ですが、低い車種は10%を切ってしまいます。購入するときに見極めていないと、買ってすぐに後悔することになるかもしれません。
平均 | 最高 | 最低 | |
250ccの買取相場・リセールバリュー | 32% | 60% | 6% |
※おすすめできないバイクというのは、あくまでもリセールバリューの観点から見た場合です。
【おすすめできない】ネイキッド
まずは、ネイキッドタイプでおすすめできないバイクから見ていきます。ネイキッドは、全体的にリセールバリューが高い傾向にありますが、低いのは以下の車種です。
ネイキッド①:カワサキ・バリオス(リセールバリュー20%)
画像出典:Wikipedia
バリオスは、250ccネイキッドスポーツとして1991年に誕生しました。
カワサキのレーサーレプリカモデルであるZXR250由来の水冷エンジンを、中低速重視にして搭載しています。このエンジンは高回転型で、F1サウンドのような甲高い排気音が大きな特徴です。しかも400ccクラスにも劣らない加速性能を持っていながら、ネイキッドならではの扱いやすさも兼ね備えています。
リセールバリューが低い要因
本来は人気があるためリセールバリューが高いモデルなのですが、前期型の状態の良い車両が少ないため全体的なリセールバリューが下がっているのではないでしょうか。
ネイキッド②:スズキ・バンディット(リセールバリュー23%)
画像出典:Wikipedia
スズキ・バンディットは1989年に登場しました。
上位モデルであるバンディット400と共通の車体構造をもっていて、セパレートハンドル、バーハンドルの2種類から好きなハンドルを選ぶことができました。1995年にはフルモデルチェンジが行われ(GJ74A→GJ77A)、2000年には生産が終了しました。
リセールバリューが低い要因
第2世代であるGJ77Aの最終型は高く取引されているようですが、状態の良い車両は少ないようです。経年劣化による状態の悪い車両が多い第1世代を含むと、全体的なリセールバリューはどうしても下がってしまうのかもしれません。
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【おすすめできない】スクーター/ビジネス
次は、スクーター/ビジネスタイプでおすすめできないバイクを見ていきます。このカテゴリは、全体的に見てもリセールバリューが低い傾向にあります。
スクーター/ビジネス①:スズキ・スカイウェイブ(リセールバリュー6%)
画像出典:バイク比較.com
1998年、スカイウェイブはスズキ初のビッグスクーターとして登場しました。
スカイウェイブには、250ccだけではなく400ccと650cc合わせて3種類がラインナップしています。スカイウェイブ専用に新開発した水冷4ストロークSOHC単気筒エンジンはクラス唯一の4バルブで、ライバル車を超越する出力を発生しました。
リセールバリューが低い要因
スタンダードモデルであることや、現在のスズキのビッグスクーターはバーグマンがメインになっていることも、リセールバリューを下げる要因といえるのではないでしょうか。
スクーター/ビジネス②:ホンダ・フュージョン(リセールバリュー10%)
画像出典:ホンダ公式サイト
ホンダ・フュージョンは1986~1997年、2003~2007年に発売されたビッグスクーターです。
初期のフュージョンはビッグスクーターのパイオニア的存在でしたが、販売終了後にビッグスクーターブームが巻き起こり、中古市場での人気が再燃したことから復活することになったのです。個性的なデザイン、足つき性の良さ、ゆとりのある乗車感覚などが若者を中心に好評を博しました。
リセールバリューが低い要因
’90年代後半に製造された低年式の車両が含まれるうえ、流通量が多いことからリセールバリューが低くなっているものと思われます。またフュージョンは走行距離よりも状態が重視されますが、2000年代の車両であっても状態の良くない車両が多いので、こちらも要因のひとつとなっています。
スクーター/ビジネス③:ヤマハ・グランドマジェスティ(リセールバリュー10%)
画像出典:バイク比較.com
グランドマジェスティ250は、2004年に登場しました。
欧州向けのマジェスティ400をベースにしていて、乗り心地の良さや落ち着いたデザインなどが特徴です。当時のマジェスティとの大きな違いは、フューエルインジェクション化されていたことやパワーのあるDOHC水冷エンジンを搭載していたことなどです。
リセールバリューが低い要因
グランドマジェスティは、カスタムされた車両が多いためリセールバリューが低いようです。ビッグスクーターブーム全盛のころの中古市場ではカスタム車両が好まれましたが、ブームが去った現在ではノーマル車両の方が高値で取引されています。
スクーター/ビジネス④:ホンダ・フォルツァ(リセールバリュー12%)
画像出典:ホンダ公式サイト
「力強さ」という意味をもつフォルツァは、2000年に登場。
高級感のあるビッグスクーターで、スポーティで流れるようなデザイン、粘り強く静粛性に優れた水冷4ストロークエンジンなどが特徴です。フロントマスクには独立型のデュアルヘッドライト、空力特性に富んだボディ形状などが採用されました。2度のモデルチェンジが行われ、2016年には生産中止をむかえました。
リセールバリューが低い要因
フォルツァは初代・2代目モデルは低年式なうえに状態の良い車両が少ないということもあり、ほとんど値が付きません。高値となるのは3代目のMF10や高級グレードの「Z」、ABSモデルです。全体で見ると、リセールバリューは12%とかなり低くなってしまいます。
スクーター/ビジネス⑤:マジェスティ250(リセールバリュー13%)
画像出典:Wikipedia
1995年に発売されたマジェスティ250。
発売と同時に大ヒットとなったモデルで、ビッグスクーターブームを巻き起こしました。大きな車体に大容量メットインスペースが設けられていることが大きな特徴で、デザイン性も高い評価を得ていました。1999年と2007年にフルモデルチェンジが行われましたが、2017年には生産終了が発表されました。
リセールバリューが低い要因
マジェスティ250は、初代や2代目の買取価格は低いうえに経年劣化や状態の悪い車両も多いので、全体のリセールバリューは低くなっています。しかし、最終型のSG20Jは希少性が高いので、状態次第では高値で買い取ってもらえることもあるようです。また、2017年の生産終了を受けて、マジェスティの価値は上がってきています。
スクーター/ビジネス⑥:ヤマハ・マグザム(リセールバリュー16%)
画像出典:ヤマハ公式サイト
マグザムは、高速道路2人乗り解禁、AT限定自動二輪免許を見越して2005年に登場しました。
水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンに、自動遠心クラッチにVベルト式の無段変速機が組み合わされました。「ベストタンデム・アーバンクルーザー」がコンセプトの低い車高が特徴なので、タンデム時の快適性に優れています。
リセールバリューが低い要因
高年式車両であれば高値で取引されますが、圧倒的にブームだったころの低年式車両が多いため、リセールバリューが16%と低くなっています。
【おすすめできない】スーパースポーツ/レプリカ
スーパースポーツ/レプリカでおすすめできないバイクは次のとおりです。
スーパースポーツ/レプリカ①:ホンダ・CBR150R(リセールバリュー21%)
画像出典:バイク比較.com
CBR150Rは、2002年から発売されている海外向け専用モデルです。
2015年まではタイ・ホンダ、2016年以降はインドネシア・ホンダで製造されています。数度にわたるモデルチェンジが行われていて、日本へは並行輸入車として販売されています。外観上では、CBR600RRと共通デザインのフルカウル、NSR150SPと同様の2灯式ヘッドライトなどが特徴です。
リセールバリューが低い要因
日本ではホンダによる正式販売がなく、知名度が低いことが要因と考えられます。また、タイのバイクは日本の125ccよりも細身で、大きな人気に繋がらなかったことも要因のひとつかもしれません。
スーパースポーツ/レプリカ②:CBR250RR・MC22型(リセールバリュー26%)
画像出典:バイク比較.com
MC22型のCBR250RRは、1990年に登場しました。
CBR250Rからのフルモデルチェンジ車で、高次元・ヒューマンフィッティングと呼ばれるコンセプトに基づいて開発されました。ライダーの技量問わず高いレベルの走行を楽しめる性能をもっていて、レッドゾーン19,000rpmの高回転型エンジンを搭載しています。2000年に生産終了。
リセールバリューが低い要因
低年式車両のため、経年劣化による程度の悪い車両が多いMC22型。しかし、250ccの4気筒エンジンは希少なこともあり、場合によっては高値になることもあるようです。ただし、20年以上経過した車両で20%を超えているので、一概にリセールバリューが低いとはいえません。
【おすすめできない】ツアラータイプ
ツアラータイプでおすすめできないバイクを見ていきます。
ツアラー①:カワサキ・ZZR250(リセールバリュー16%)
画像出典:バイク比較.com
ZZR250は1990年から2007年まで発売されていました。
モデルチェンジされることなく17年間も販売されていた珍しいモデルで、ZZRシリーズ共通の直列4気筒ではなく、水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒エンジンが搭載されていました。2008年には、後続車種としてNinja250Rが発売されました。
リセールバリューが低い要因
モデルライフが長かったことにより流通台数が多く、Ninja250Rがヒットしたため、リセールバリューはあまり高くありません。
【おすすめできない】オフロード/ストリート
次は、オフロード/ストリートタイプでおすすめできないバイクです。このカテゴリは、スクーター/ビジネスタイプに次いでリセールバリューが低くなっています。
オフロード/ストリート①:スズキ・ボルティー(リセールバリュー16%)
画像出典:Wikipedia
馬術用語のボルトを名前の由来にもつボルティーは、1994年に登場しました。
スーパースポーツのようなスペック的な高性能を追求するのではなく、日常で気軽にバイクに乗れるような設計となっています。メッキを多用したクラシカルな外観、買いやすい価格設定などにより、売れ行きは好調でした。しかし、2004年には生産中止をむかえました。
リセールバリューが低い要因
ロングライフモデルであるため比較的流通台数が多いうえ、低年式車両は経年劣化や保管状況によりコンディションの良い車両が少ないため、リセールバリューはあまり高くありません。しかし、台数の少ない最終型の状態の良い個体は高値で取引されているようです。
オフロード/ストリート②:ヤマハ・TW200(リセールバリュー19%)
画像出典:Wikipedia
TW200は、1987年から2001年まで発売されていました。
200cc空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンは、最高出力こそ16psと控えめですが、中低速重視の粘り強い走りが特徴です。発売当初は生粋のオフロードマシンでしたが、90年代に入るとストリートカスタムという新しいジャンルが脚光を浴び、若者を中心に広まっていきました。
2002年には、TW225へとモデルチェンジされました。
リセールバリューが低い要因
TW200はハードに使われることも多かったことや、発売から30年前後が経過していることから、各部の腐食などが目立つ個体が多く存在するため、リセールバリューは19%と高くありません。
【おすすめできない】クラシック
最後に、クラシックでおすすめできないバイクを見ていきます。
クラシック①:ヤマハ・SRV250(リセールバリュー13%)
画像出典:Wikipedia
SRV250は、1992年に登場しました。
SR400の派生車種で、ビラーゴに搭載された空冷V型2気筒を搭載、ツインキャブなどの採用によって最大出力が向上しています。ラインナップとしては、メーターバイザーを追加した「SRV250S」やリアキャリアを装着した「SRV250T」などがありました。
リセールバリューが低い要因
古さが「味」になるカテゴリですが、コンディションの良くない個体はほとんど値が付かない場合も多いようです。また、発売当時はSRという存在があったこともあり、人気があまりなかったことも影響しているでしょう。
クラシック②:カワサキ・エストレヤRS(リセールバリュー23%)
画像出典:Wikipedia
エストレヤRSは、1995年から2006年まで販売されました。
エストレヤの次に販売されたモデルで、ハンドルバーやハンドルバークランプの形状がエストレヤやエストレヤカスタムと異なっています。前後ブレーキディスクや前後一体のダブルシートなども大きな特徴です。
リセールバリューが低い要因
エストレヤとエストレヤカスタムの間のモデルであったことから、今ひとつ人気が出なかったことが原因と考えられます。しかし、生産終了をむかえた現在では、少しずつ価値が上がってきているようです。
最後に
今回は、リセールバリューの低い250ccバイクやその要因を、タイプ別にご紹介してきました。
250ccクラス全体のリセールバリューとしては、状態の良さが求められるビッグスクーターやオフロードタイプが低い傾向にありました。逆に人気が今も根強いネイキッドタイプや、若者を中心に再燃しているスーパースポーツ/レプリカタイプは、相対的に価格が高いといえます。
250ccでリセールバリューを重視するのであれば、ネイキッドやSSを選ぶと良いでしょう。
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