買うの注意!400ccバイクおすすめできない14選【2018年最新版】
2018/10/14
普通自動二輪免許で乗ることができる400ccクラスのバイクは、大きさ、パワー、重量におけるバランスに優れ、発売されている車種の数も豊富です。
しかし、400ccバイクは125ccや250ccと比べて車体価格が高額なので、「リセールバリューのことも考えておきたい」という方は多いのではないでしょうか。買う時は高かったのに売る時は安ければ、買い叩かれる愛車に申し訳ない気持ちが芽生えますし、大きな損になってしまいますよね。
この記事の目次
400ccの買取相場・リセールバリュー
400ccのリセールバリューは平均33%、低いものは20%を切る
400ccクラスの利点は、250cc以下のバイクと比べると極端に低いリセールバリューの車種が存在しないことです。125ccや250ccでは、リセールバリューが10%を切ってしまうような車種もありますが、400ccにおいて10%を下回るような車種はありません。
全体のリセールバリューが低いタイプは存在する
タイプ別にみると、400ccクラスでも、買取相場リーセルバリューが低い車種はあります。125ccや250ccから価格帯も上がるだけに、例えリセールバリューが極端に低くなくても、大きな損をしてしまうことになります。
※おすすめできないバイクというのは、あくまでもリセールバリューの観点から見た場合です。
【おすすめできない400cc】ネイキッド
まずは、ネイキッドタイプでおすすめできないバイクをご紹介します。400ccといえばネイキッドというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、結果はどのようになっているのでしょうか。
ネイキッド①:スズキ・GSX400Sカタナ(リセールバリュー22%)
画像出典:バイク比較.com
GSX400Sカタナは、1992年に登場しました。
GSX400Sカタナには、水冷4ストロークDOHC4気筒エンジンが搭載されています。GSX750SやGSX1100Sの空冷エンジンとは異なりますが、カタナのデザインコンセプトは再現されています。1980年代前半に存在したカタナの名がつくネイキッドモデルとは一線を画しています。
リセールバリューが低い要因
年式が古く長距離ツーリングに使われることも多いことから、状態の良い個体が少ないといわれています。状態が良ければ高値で取引されることもあるようです。
ネイキッド②:ホンダ・CB400FOUR・NC36型(リセールバリュー24%)
画像出典:Wikipedia
CB400FOURは、1997~2001年に製造・販売されていました。
かの名車「ドリームCB400FOUR」とは違い、ドリームCB750FOURのイメージを踏襲して復刻されました。エンジンはCB400SFの水冷4ストロークDOHC4気筒を搭載しているほか、前後ディスクブレーキや液晶ディスプレイなど、新しいネイキッドという一面をもっています。
リセールバリューが低い要因
CB400FOURは人気のある車種ではなかったため、リセールバリューの低さに影響しています。15年以上が経過した今では希少価値が少しずつ上がってきているようです。
ネイキッド③:カワサキ・ゼファー400(リセールバリュー29%)
画像出典:Wikipedia
ゼファー400は、1989年に登場しました。
レーサーレプリカ全盛期に誕生、発売以降はネイキッドブーム復活の立役者的存在になりました。レプリカブームによる販売不振で撤退も検討されていたカワサキを救った一台で、同社の大きな収入源でもありました。肩肘張らず普通に乗れるバイクとして、スポーツタイプとは違った魅力をライダーに与えたモデルです。
リセールバリューが低い要因
旧車に分類されつつある初期型のゼファー400は、登場から30年近くが経過しています。そのため、程度の良い個体やノーマル車両が少なく、全体のリセールバリューは低い傾向にあります。しかし、中古車在庫も少なくなってきていることから、ノーマル車両で程度が良ければ、かなり高額となるケースもあるようです。
ネイキッド④:ヤマハ・XJR400(リセールバリュー29%)
画像出典:バイク比較.com
「空冷最速ネイキッド」を目指して開発されたXJR400は、1993年に登場しました。
1980年代前半に発売されていたXJ400を思わせるスタイリングで、ホンダ・CB400SFやカワサキ・ゼファーのライバルとして人気がありました。前傾14度、オイルクーラー装備の新設計空冷4ストロークDOHC4気筒エンジンを搭載、高回転で気持ちの良いパワーを得ることができます。
ネイキッドでありながらスポーティ―な要素をふんだんに取り入れたモデルです。
リセールバリューが低い要因
高年式車には高い人気がありますが、低年式車は保管状況に大きく左右される傾向にあります。保管状況が悪く外観や内燃のコンディションが悪い個体は極端に買値が下がるため、全体のリセールバリューは低めになっています。
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【おすすめできない400cc】アメリカン/クルーザー
次は、アメリカン/クルーザータイプでおすすめできないバイクです。
アメリカン/クルーザー①:スズキ・イントルーダー400(リセールバリュー18%)
画像出典:バイク比較.com
侵入者という意味をもつイントルーダー400は、1994年に登場しました。
1996年まで発売されていましたが、同系エンジンを搭載したデスペラード400の台頭によって生産は終了しました。イントルーダー800の縮小版ということもあり、400ccクラスとは思えないボディサイズやシャフトドライブ、標準装備のリアシートなどが特徴です。
リセールバリューが低い要因
イントルーダー400は、クルーザーブームの中でも販売不振だったモデルです。また発売から20年以上が経過した低年式車両になるので、コンディションの悪い車両が多く含まれていることも要因と考えられます。
アメリカン/クルーザー②:ホンダ・スティード400(リセールバリュー18%)
画像出典:Wikipedia
ホンダ初の本格的アメリカンのスティード400は、1988年に登場しました。
クルーザー初心者の登竜門的存在で、ハーレーを購入する前の練習として乗られることも多いモデルです。2001年には、シャドウシリーズに移行する形で生産中止をむかえました。右側日本出しの葉巻型マフラー、カスタム然とした美しいフォルムが人気を呼びました。
リセールバリューが低い要因
10年間で累計8万台を販売した大ヒットモデルということもあり、中古車市場では在庫が飽和状態なことから、リセールバリューは低くなっています。
アメリカン/クルーザー③:スズキ・ブルバード400(リセールバリュー25%)
画像出典:バイク比較.com
ブルバード400は、2005年に登場しました。
ブルバード800と多くの部分を共通としているため、大柄な車体が特徴です。また、クルーザーでありながら倒立式フォークやスポーティなショートフェンダーが装着されています。車名は「大通り」を意味するブールバードから来ていて、「青い鳥」という意味のブルーバードと間違えられることも珍しくありません。
リセールバリューが低い要因
ブルバードは、低年式車の在庫が多いことからリセールバリューはあまり高くありません。しかし、2016年の生産中止に近い高年式車は、状態によっては高額で取引されることも珍しくないようです。
アメリカン/クルーザー④:ヤマハ・ドラッグスター400(リセールバリュー26%)
画像出典:Wikipedia
ドラッグスター400は、1996年に登場しました。
XV400ビラーゴの後続モデルとして誕生、ビラーゴに搭載されていた空冷V型2気筒SOHCエンジンを大幅にリファイン、低く構えた新設計のダブルクレードルフレームに搭載しています。リジッドのように見せるモノショック式サスペンション、アメリカンとは思えないような素直なハンドリングなども特徴です。
リセールバリューが低い要因
1996年から2017年まで発売されたロングセラーモデルなので、中古車在庫が豊富にあることが大きな要因と考えられます。ただし、希少な高年式車やキャブレター車の後期型は高値がつく傾向にあるようです。
アメリカン/クルーザー⑤:ヤマハ・ドラッグスター400クラシック(リセールバリュー28%)
画像出典:バイク比較.com
ドラッグスターのデビューから2年後の1998年、派生車種のドラッグスター400クラシックが登場しました。
ドラッグスター400をベースに、16インチのワイドタイヤ、前後ディープフェンダー、専用の大型ヘッドライト、鞍型シート、専用のフットペグなどが装着されています。クラシックという名のとおり、伝統的なアメリカンスタイルが加えられていることが大きな特徴です。
リセールバリューが低い要因
ドラッグスタークラシックは低年式・過走行車が多いことから、リセールバリューが低くなっています。しかし、高年式・低走行車や低年式車でも走行距離の少ない個体は、比較的高く買取られます。
アメリカン/クルーザー⑥:ホンダ・シャドウ400(リセールバリュー28%)
画像出典:バイク比較.com
シャドウ400は、1997年に登場しました。
発売当初はクラシックタイプとして外観を派手にしてスティードと差別化を図っていましたが、その後シャドウに統一されました。スティードに搭載されたエンジンをベースに、吸排気系の変更で出力が向上しています。2008年にはフルモデルチェンジが行われ、クラシックとカスタムの2種類に細分化されました。
リセールバリューが低い要因
ロングライフモデルなので低年式車両が多い傾向にありますが、状態の良い個体については年式問わず高額で取引されています。今後、アメリカン/クルーザータイプのバイクが生産されるか不透明なので、これから価値が少し上昇していくことになるでしょう。
【おすすめできない400cc】ツアラー
ツアラータイプでおすすめできないバイクを見ていきます。
ツアラー①:カワサキ・ZZR400(リセールバリュー23%)
画像出典:Wikipedia
ZZR400は、1990~2007年まで製造・販売されていました。
海外向けに発売されていた本格的ツアラーのZZR600と多くの部分が共通しています。そのため193kgと重量はありますが、堅牢なフレーム、余力のあるサスペンションや制動力で、高い運動性能をほこっています。また、高速安定性、空力特性、積載性も高いため、長距離ツーリングや高速走行時のライダーへの負担は少ないといえます。
リセールバリューが低い要因
17年以上生産されていたロングセラーモデルということが大きな要因といえるでしょう。しかし、生産中止から10年が経過し、400cc4気筒フルカウルというバイクがほかにないため、今後希少価値は上昇していく可能性があります。
【おすすめできない400cc】クラシックタイプ
最後に、クラシックタイプでおすすめできないバイクを見ていきましょう。
クラシック①:ヤマハ・SR400(リセールバリュー28%)
画像出典:ヤマハ公式サイト
SR400は、1978年に登場しました。
30年以上販売されているロングセラーモデルで、クラシカルなフォルムやスタイル、単気筒エンジン、キックスタートという特徴をもっています。伝統的なデザインなので幅広い世代から支持されていて、見た目とは違って軽くて乗りやすいため、女性ライダーの人気も高いモデルです。
2017年に生産中止が発表されましたが、次期モデルの開発は行われているようです。
リセールバリューが低い要因
ロングセラーモデルということで中古車市場での在庫数が多く、低年式車両になると状態の悪い個体も多いので、リセールバリューの低さに影響を及ぼしているものと思われます。カスタムベース車両が好まれる傾向にあるので、ノーマル車両で保管状態が良ければ高く買取ってもらえる可能性は十分にあるでしょう。
クラシック②:ホンダ・CB400SS(リセールバリュー28%)
画像出典:Wikipedia
CB400SSは、2001年に登場しました。
NC38型のCL400がベースになっているため、空冷4ストロークSOHC単気筒エンジン、セミダブルクレードル型フレーム、前輪テレスコピック・後輪スイングアームのサスペンションなど多くの部分が共通となっています。SSには「Standard Single」や「Single Sports」という意味があります。
2008年の排出ガス規制強化を前に生産中止となりました。
リセールバリューが低い要因
中古車在庫が豊富なので、全体的なリセールバリューは低いといえます。最終型や限定モデルは高値で買い取ってもらえることも多いようですが、初期型や状態の悪い車両は極端に買値が低くなってしまう傾向にあります。
クラシック③:カワサキ・W400(リセールバリュー30%)
画像出典:バイク比較.com
W400は、2005~2008年に発売されました。
すでに人気を博していたW650の縮小版で、外観イメージは共通、エンジンはW650のショートストローク化したものが搭載されています。しかし、乗りやすさ向上のために前後サスペンションの設定やシート形状が変更されていて、765mmと低いシート高を実現していました。
リセールバリューが低い要因
W400は短命モデルでありながら在庫数は比較的多いため、リセールバリューは高くありません。しかし、保管状態の良い個体は、高く買取ってもらえることもよくあるようです。
最後に
画像出典:ホンダ公式サイト
今回は、リセールバリューの低い400ccクラスのバイクやその要因を、タイプ別にご紹介していきました。
リセールバリューが低いカテゴリはアメリカン/クルーザータイプで、「アメリカン=大排気量」というイメージや相次ぐ生産終了によりライダーから敬遠されつつあるのかもしれません。次に、クラシックタイプも相対的にリセールバリューは低く、こちらはロングセラーモデルが多いことが関係しているのではないでしょうか。
リセールバリューを重視するのであれば、これらは避けておいた方が無難といえそうです。
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