バイク買取価格に大きな影響も!? フロントフォークの点錆びに注意!

      2016/12/08

フロントフォークの役割

オートバイにおけるフロントフォーク(フロントサスペンション)とは、前輪から伝わってくるショックや振動を吸収し、タイヤの接地感を適正に保つバネの様な役割を果たします。

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現在生産されている多くのオートバイでは2本1組のサスペンションを使用する形で採用されています。
この2本のフロントフォークは、上部の三つ叉(トリプルツリー)クランプと呼ばれる部品によって連結され、オートバイのスムーズなハンドリングを可能としているのです。

道路には様々な凹凸が存在するため、衝撃を吸収するフロントフォークの機能は今や必要不可欠となっています。加速・減速・コーナリングの際もスムーズな動きが要求される為、平坦な道でも必須と言えるでしょう。

 

動画は「スズキ GSX-R1000」がサーキット走行をした際のフロントフォークの動きです。

このように走行中は絶えず動いており、加速・減速時のいずれにおいてもフロントタイヤをしっかりと接地させて安定感を得ています。

一般的な買い物自転車(ママチャリ)等にはこの機構はありませんが、今やフロントフォークのサスペンション機構は原動機付自転車クラス(50cc)においても、ほぼ全ての車両に採用されています。

 

 

何故、買取時に点錆びがあると買取価格が下がってしまうのか

「ちょっと錆が出ているぐらいで、何故買取価格が大幅にダウンしてしまうの??」WS002201498出典:http://evolveracing.blog40.fc2.com

鉄製の部品は経年劣化で錆が発生してしまうケースが非常に多く、仕方のない印象もあります。
しかし、フロントフォークに関しては精密な可動部である為、この錆が命取りになります。

 

フロントフォークにはスプリングと専用のオイルが入っており、それらが「衝撃吸収・乗り心地・走行性能」のバランスを保っているのです。

このオイルを密封しつつスムーズな可動を実現するために、「オイルシール」というゴム製の部品が装着されていますが、点錆びは密閉しているオイルシールを傷つけてしまい、それがオイル漏れへと繋がります。

上の画像は、点錆びが発生しているフロントフォークの画像です。この錆が、オイル漏れへと繋がっていきます。

 

スムーズにストロークさせつつ、オイルが漏れないように精密に設計されているオイルシールは、小さな錆でも大きなダメージへ繋がってしまうのです。

オイルが漏れると、フロントフォークの絶妙なストロークバランスが崩れてしまい、極端な乗り心地の悪化や走行性能の悪化により、非常に危険な状態となってしまうのです。

 

そしてフロントフォークが一度錆びてしまうと、安易に修復ができません。
車両から分解した後、フロントフォーク自体を分解し、部品の交換を行うことによってコスト大きくなります。
補修が必須で、尚且つ修理費が高いので買取査定に大きく影響するのです。

点錆びが発生するインナーチューブと呼ばれるストロークするパイプは、コーティングが行われていますので、再度コーティングが必要か、インナーチューブ自体を新品へ交換します。

 

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フロントフォークの点錆びを防ぐ、買取査定を下げない方法

買取に大きな影響を及ぼす、フロントフォークの「点錆び」。
では、どうすれば点錆びの発生を抑えることが出来るのでしょうか??

スムーズに稼働するようにフロントフォークのインナーチューブ部分にはクロームメッキ等のコーティングが施されているため、そう簡単には錆びない構造で製造されています。

 

何故錆びるのか??

屋外の風に乗ってくる塩分や水分、走行中に浴びる汚れなどが少しずつダメージをあたえていき、「点の様な錆」の発生に繋がると言われています。

特に汚れは厄介です。ストロークした際の極薄い油膜部分に、汚れが蓄積し、わずかな傷を蓄積させるのです!

 

点サビをどうやってどうやって防ぐ?

「オイルやグリースを使えば、錆は防げるのでは??」と思われる方も多いですが、粘度が高いケミカルで保護すると、フロント側に設置されたフロントフォークは大量の砂や埃などの汚れを拾ってしまいます。これでは逆効果となってしまうため、フロントフォークの錆び防止は難しいのです。

 

溶剤が含まれている場合もあるオイル系潤滑剤では、ゴム樹脂であるオイルシール等を劣化させてしまう可能性があります。

それらを考慮すると、フロントフォークの点錆び防止に有効なのはシリコン系スプレーと言われています。
WS002201499出典:http://katsuri.com

しかし注意点があり、しっかりと拭き上げなければ逆にゴミを拾ってしまう可能性がある点です。
また、無溶剤タイプを使わなければならない点にも注意が必要です。

バイク用の専用ケミカルには、無溶剤タイプのシリコンスプレーも用意されているため、そのような商品を使用するのが良いでしょう。

 

また、バイクの保管方法も錆の発生に影響を及ばします

ガレージ保管のライダーの方は雨ざらしで保管することも少ないので良いのですが、屋外で保管されているオーナーの方は、できればバイク用シートなどで保護するのがお勧めでしょう。

屋外保管では雨は避けられません。
雨には様々な成分・汚れが含まれており、雨が付いた部分にゴミが付着するケースもあります。

定期的に拭いて清掃するのは勿論ですが、雨天走行の後は必ず清掃することをお勧めします。いつも以上に砂などの汚れがついているので効果は大きい筈です!

 

買取価格を低下させない!点錆び予防まとめ

・シリコンスプレー等をつかって、定期的に拭き掃除をする(しっかりと拭きあげる)
※特に雨天走行後は、必ず可動部分を拭き掃除する。

・保管場所が屋外の場合、バイクシートによる保護がお勧め。
雨を浴びてしまった場合、早めに拭き上げて錆の発生を防止しましょう。

 

フロントフォークの点錆びは、性能の悪化や修理費だけでなく、将来的に見れば買取査定がダウンする可能性も。
バイクの性能維持の為にも、日頃からこまめにメンテナンスしてあげましょう!!


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