インドネシアにおけるバイク事情【2018年最新】
2018/08/05
インドネシアのバイク統計データ(保有台数など)
面積 | 1,919,440㎢ |
人口(2016年統計) | 261,100,000人 |
バイク保有台数(2012年統計) ※総務省統計局「世界の統計2016」より |
76,381,000台 |
バイク普及率 | 29% |
年間新車販売台数(2017年統計) ※じゃかるた新聞調べ |
5,586,103台 |
二輪年間生産台数(2016年統計) ※SankeiBiz調べ |
6,214,000台 ※推定 |
インドネシアの面積や人口
インドネシアの人口は、世界第4位です。中国、インド、アメリカに次ぐ規模で、日本と比較すると2倍ほどの人口を有しています。
インドネシアのバイク保有台数
インドネシアのバイク保有台数は、世界第3位です。日本の保有台数359万台に対し、インドネシアは7,631万台なので、約21倍もの差があることになります。
インドネシアの二輪車年間新車販売台数&生産台数
インドネシアは、世界第3のマーケットといわれています。2017年の日本の二輪車年間販売台数は35.7万台なので、日本の約16倍もの数が販売されていることになります。
生産台数:621.4万台と多く、日本の生産台数59.7万台の10倍以上の規模をほこっています。そのうち、輸出台数は28.4万台となっていて、近年では増加傾向にあるようです。
インドネシアを代表するバイクメーカー
インドネシアを代表するバイクメーカーには、
アストラ・ホンダ・モーター、ピーティ・ヤマハ・インドネシア・モーター・マニュファクチャリング、スズキ・インドモービル・モーター、カワサキモーター・インドネシア
などがあります。
インドネシアの人気車はこれ!
ランク |
車種名 |
年間販売台数 |
1 |
ホンダ・BeAT(ビート) eSP |
1,728,473台 |
2 |
ホンダ・スクーピー eSP |
612,197台 |
3 |
ホンダ・Vario 125 eSP |
609,556台 |
4 |
ホンダ・Vario 150 eSP |
466,204台 |
5 |
ヤマハ・ミオM3 125 |
291,614台 |
6 |
ヤマハ・NMAX |
282,097台 |
7 |
ホンダ・BeATストリート |
195,515台 |
8 |
ヤマハ・エアロックス155 |
150,582台 |
9 |
ホンダ・バリオ110 FI eSP |
124,551台 |
10 |
ホンダ・CB150R ストリートファイア |
107,991台 |
※2017年統計:KOMPAS(インドネシア情報サイト)調べ
インドネシアでは、ホンダ・BeATが圧倒的な人気をほこっています。販売台数では2位のホンダ・スクーピーの3倍近くもあり、他を寄せ付けないほどの販売力を見せています。
ホンダ・BeAT
画像出典:KOMPAS
レンタルバイクで行くインドネシアツーリング
部分的に編集されていますが、インドネシアのバリ島やジャワ島でのツーリングの様子が撮影されています。
インドネシア・ホンダのCM動画です。(Vario125、150)
>>今スグ愛車の買取相場をチェック!
インドネシアのバイク事情
インドネシアの特徴①:バイク保有世帯比率では世界第3位
インドネシアのバイク保有世帯比率は85%で、タイの87%、ベトナムの86%に次ぐ世界第3位です。
日本(21%、17位)ではバイクといえば「趣味」として購入されることが一般的ですが、インドネシアにおいては生活に欠かせない交通手段です。バイクの2人乗りは当たり前で、家族で4人乗りするようなケースも珍しくありません。自動車を所有できる所得層は少ないことや、鉄道があまり発達していないことも二輪が普及している要因といえるでしょう。
インドネシアにおけるバイクとは、日本における自動車のようなものなのです。
インドネシアの特徴②:年間販売台数は2011年をピークに減少
画像出典:じゃかるた新聞
インドネシアでは、年間販売台数が年々減少しています。
2011年には800万台を超えましたが、その後は年々減少しています。2015年には600万台、2016年以降は500万台まで落ち込んでいます。
登録料や維持費の増加が主な要因
二輪販売台数の減少は、登録料や維持費の増加が主な要因と考えられています。
インドネシア二輪車製造者協会(AISI)によると、二輪車の登録料とナンバープレート料が従来の2倍に変更されたこと、ガソリン価格や電気料金が引き上げられたことが要因との見方を示しています。
インドネシアの特徴③:日系メーカーがインドネシア市場の99.6%も占める
インドネシアの二輪市場においては、日系メーカーが独占状態です。
先述の人気車のランキングを見ていただければわかるように、TOP10には全て日系メーカーがランクインしています。2016年の統計になりますが、ホンダのシェアは74%と圧倒的です。続く2位のヤマハは23%で、カワサキが1.6%、スズキが1%、残り0.4%はインドの二輪メーカーとなっています。
ホンダとヤマハだけで97%、全体では99.6%ものシェアをほこっています。
排気量100~150ccクラスが中心
日本では50ccが最も多いですが、インドネシアでは大人数で乗ることも珍しくないため、ある程度の排気量が必要になってしまいます。また、大型バイクは販売されておらず、輸入されています。輸送費や関税をあわせると日本での価格の2倍を超えるため、一部の富裕層しか所有することはできません。
インドネシアの特徴④:インドネシアの特殊なナンバープレート事情
まず、バイクであっても自動車同様にナンバープレートを前後に取り付ける必要があります。そして、ナンバープレートには期限が記載されていて、4年に1度の頻度で更新に行かなければなりません。日本のように、同じナンバーで乗り続けることはできません。
またナンバープレートを民間の業者が製作してくれるので、富裕層の間ではオシャレなものを取りつけていることもあるようです。
インドネシアの特徴⑤:スクーター需要が伸びている
2011年には、スクーターとカブ/スポーツなどのバイクの比率が50%ずつでした。しかし、翌年の2012年には60%近くまで上昇、2015年には70%、2017年には80%を超えています。販売台数自体は減少傾向にあるにも関わらず、スクーターの販売台数はほぼ横ばいといったところです。
オンライン二輪タクシーの普及が主な要因
スクーター需要が伸びている主な要因としては、オンライン二輪タクシーの普及があります。
オンラインタクシーとは、スマートフォンで配車をしているサービスのことで、圧倒的な料金の安さやドライバーとの現金のやり取りをしなくて済むことなどが特徴です。このオンラインタクシーが拡大していることを背景に、スクーター需要は年々高まっています。
世界のバイク事情
国名 | 人口 | バイク普及率 | バイク所有台数 (百万台) |
バイク販売台数 (百万台) |
中国(電動+ガソリン) | 13.9億 | 20% | 282.4 | 48.0 |
インド | 13.1億 | 12% | 155.0 | 20.2 |
アメリカ | 3.3億 | 3% | 8.7 | 0.5 |
インドネシア | 2.6億 | 29% | 76.4 | 5.6 |
ブラジル | 2.1億 | 6% | 13.1 | 1.4 |
パキスタン | 2.1億 | 5% | 10.8 | 1.6 |
ナイジェリア | 1.9億 | - | - | 1.4 |
ロシア | 1.5億 | 1% | 2.0 | 0.1 |
メキシコ | 1.3億 | 2% | 3.0 | 0.7 |
日本 | 1.3億 | 9% | 11.2 | 0.4 |
フィリピン | 1億 | 5% | 5.3 | 1.3 |
ドイツ | 0.8億 | 7% | 6.1 | 0.1 |
タイ | 0.7億 | 30% | 20.5 | 1.8 |
フランス | 0.6億 | 5% | 3.0 | 0.3 |
イタリア | 0.6億 | 14% | 8.5 | 0.2 |
スペイン | 0.5億 | 11% | 5.0 | 0.2 |
台湾 | 0.2億 | 58% | 13.7 | 0.9 |
中国のガソリンバイク・電動バイク内訳
中国(ガソリン) | 13.9億 | 6% | 82.4 | 8.0 |
中国(電動) | 13.9億 | 14% | 200.0 | 40.0 |