インドにおけるバイク事情【2018年最新】

      2018/08/05

 

インドのバイク統計データ(保有台数など)

面積 3,287,590㎢
人口(2015年統計) 1,310,000,000人
バイク保有台数(2014年統計)
※総務省統計局「世界の統計」より
155,000,000台
バイク普及率 12%
年間新車販売台数(2014年統計)
※日本経済新聞調べ
20,190,000台
二輪年間生産台数(2012年統計)
FOURIN調べ
21,830,000台

 

インドの面積や人口

インドの国土面積は世界第7位で、人口は第2位です。

南アジアでは随一の面積をもっていて、国連が発表した「世界人口予測」においては2022年までに世界一の人口をもつ中国を抜いて、世界最大の人口を有することになるとの見通しです。

 

インドのバイク保有台数

インドのバイク保有台数は、1億5,500万台で世界最多です。

同じく膨大な人口の中国では、バイクの規制により電動バイクが主流になっていて、ガソリンバイクの保有台数ではインドを下回っています。中国は、電動バイクだけで2億台を保有していて、ガソリンバイク8,200万台をあわせると3億台近くを保有していることになります。

しかし、近年のインドのバイク需要は急速な高まりを見せていて、世界各国のバイクメーカーが最も注力する市場となっています。

 

インドの二輪年間新車販売台数&生産台数

販売台数:世界最多の2,019万台です。2012年には中国の二輪販売台数を抜いて、以降は首位を保っています。

生産台数:世界で最多です。特に国内向けの内需が圧倒的で、2017年度は1,918万台を記録しました。

 

インドを代表するバイクメーカー

インドを代表するバイクメーカーは、

LML、TVSモーター、バジャージ・オート、ヒーロー・モータース、ヒーロー・モトコープ、ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア、マヒンドラ&マヒンドラ、ロイヤルエンフィールド

などがあります。

 

 

インドの人気車はこれ!

スクーターではホンダ・アクティバです。若者の間では、ホンダ・グラッツィアが好評といわれています。圧倒的な人口を抱えるインドにおいても中国同様に、モデル別の販売台数の統計は取られていないようです。

 

ガードレールのない世界/ヒマラヤツーリング#1

世界最高峰のエベレスト山を有する「ヒマラヤ山脈」でのツーリングを撮影した動画です。

 

アクティバの広告

全二輪メーカー注目のインドスクーター市場で好調なアクティバの広告です。

 

 

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インドのバイクや道路の特徴

インドのバイクや道路の事情について、ご紹介していきたいと思います。

 

インドの特徴①:二輪世界市場の3分の1以上がインド

二輪における最大のマーケットはインドで、そのシェアは世界販売台数の3分の1を占めています。

そのため、世界の二輪メーカーはインドに注力していて、大手二輪メーカーはインドの地場メーカーと提携関係にあります。最大メーカーであるヒーロー・モトコープは過去にホンダと技術提携関係にあったほか、インド二輪業界3位のTVSモーターはドイツ・BMW社、業界第4位のバジャージ・オートはイギリス・トライアンフ社と技術提携関係にあります。

巨大なバイク市場のインドは、二輪業界から「アジアのラストリゾート」ともいわれています。

 

インドの特徴②:インドではヒーロー社のシェアが高い

ヒーロー・モトコープ公式サイト

インドでは、ヒーロー・モトコープのシェアが最も高くなっています

ヒーロー・モトコープはかつてホンダとの合併会社ヒーロー・ホンダとして設立されましたが、2010年に合併を解消して翌年8月に現在の車名へと変更しています。

インドでは、

  • このヒーロー社のシェアが最も高く50%(648万3,655台 ※2016年度)
  • ホンダが30%(約470万台)

と争いが激化しています。

しかし、インドではスクーター需要が特に拡大していて、2018年にはホンダが大きく販売数を伸ばしています。ホンダの弱かったインドでの販売網を投資により拡大、現在の5,600店から6,000店に広げる目標です。(ヒーロー社は6,000店)

 

インドの特徴③:2030年までにガソリン、ディーゼル車を禁止する方針

環境問題に悩まされているインドでは、2030年までにEV車のみにするという方針が発表されました。

自動車だけではなく、バイクでもEVへのシフトチェンジを勧めています。世界首位の販売台数をほこるヒーロー・モトコープはインド北部のジャイプールの研究施設で電動バイク開発に着手しているほか、ドイツ・BMWと提携するTVSモーターは2019年までに電動スクーターの販売を予定しています。

インドの環境規制に対応するには、ユーロ5レベルに対応する先進国向けの量産技術をもつホンダが有利といわれていて、インド市場におけるシェアの拡大を目指しています。

 

インドの特徴④:インド専用車・アクティバの人気の理由

インドでは、ホンダが製造するインド専用車のアクティバが人気です。

スクーターはインド国内で5割以上のシェアをほこっていて、現地文化に合わせてつくったアクティバが受け入れられています。スクーターといえば世界的にプラスチックの外装を用いたモデルが増えていますが、アクティバにはあえて鉄板を使用しています。

インドでは、「金属は丈夫なうえに資産価値があるため高く売れる」という価値観があるうえ、ぶつかっても板金で直したりプロテクタをつけたりすることができることから、金属を使ったモデルが人気だからです。

 

インドの交通事情や関係している

インドでは、人口が集中する都市部において大きなバイクでは走りにくいことや、交通渋滞も深刻化しています。ギアチェンジが不要なため運転が簡単で、女性の社会進出も進んでいることから、通勤用としての需要が高まっています。また、農村部でも道路が整備されてきていて、スクーターが走りやすい環境が整ってきたことも要因です。

 

世界のバイク事情

国名 人口 バイク普及率 バイク所有台数
(百万台)
バイク販売台数
(百万台)
中国(電動+ガソリン) 13.9億 20% 282.4 48.0
インド 13.1億 12% 155.0 20.2
アメリカ 3.3億 3% 8.7 0.5
インドネシア 2.6億 29% 76.4 5.6
ブラジル 2.1億 6% 13.1 1.4
パキスタン 2.1億 5% 10.8 1.6
ナイジェリア 1.9億 - - 1.4
ロシア 1.5億 1% 2.0 0.1
メキシコ 1.3億 2% 3.0 0.7
日本 1.3億 9% 11.2 0.4
フィリピン 1億 5% 5.3 1.3
ドイツ 0.8億 7% 6.1 0.1
タイ 0.7億 30% 20.5 1.8
フランス 0.6億 5% 3.0 0.3
イタリア 0.6億 14% 8.5 0.2
スペイン 0.5億 11% 5.0 0.2
台湾 0.2億 58% 13.7 0.9

 

中国のガソリンバイク・電動バイク内訳

中国(ガソリン) 13.9億 6% 82.4 8.0
中国(電動) 13.9億 14% 200.0 40.0

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