タイにおけるバイク事情【2018年最新】

      2018/08/05

 

タイのバイク統計データ(保有台数など)

タイ国旗

面積 513,120㎢
人口(2016年統計) 68,860,000人
バイク保有台数(2014年統計)
JAMA日本自動車工業会調べ
20,541,724台
バイク普及率 30%
年間新車販売台数(2017年統計)
Newsclip.beより
1,816,000台
二輪年間生産台数(2017年統計)
※タイ自動車研究所、タイ工業連盟調べ
2,536,000台

タイの面積や人口

日本のおよそ1.4倍の国土面積に、日本のおよそ半分の人が住んでいることになります。世界で50位、人口は世界20位です。

 

タイのバイク保有台数

タイのバイク保有台数は、インド、中国、インドネシアに次いで高くなっています。

日本の1,121万台と比較すると約2倍の台数で、人口が半分ということを考えるとかなり多いことがわかります。

 

タイの二輪年間新車販売台数&生産台数

販売台数:181.6万台で、日本の35.7万台と比較すると5倍ほどタイでバイクが売れているということになります。

生産台数:59.7万台と比較して、タイの方が4.2倍ほど多くなっています。

 

タイを代表するバイクメーカー

タイを代表するバイクメーカーには、

タイ・スズキ、タイ・ヤマハ、タイ・ホンダ、タイ・カワサキ、GPXレーシング、Stallions

などがあります。

 

 

タイの人気車はこれ!

ランク

車種名

年間販売台数

1

ヤマハ・YZF-R15

-

2

ヤマハ・YZF-R3

-

3

ホンダ・CBR150R Legend Spirit

-

4

ホンダ・CBR300R

-

5

カワサキ・Ninja250SL ABS WSBK Edition

-

6

カワサキ・Ninja300 ABS

-

7

GPX・デーモン150 GN

-

8

GPX・レーシング レジャンド ジャントルマン

-

9

スズキ・GSX-R150

-

10

Stallions・Buccaneer250i

-

※2017年統計:タイ誌「checkraka」調べ ※150~300ccモデルに限定

 

ヤマハ・YZF-R15

画像出典:Wikipedia

7位・8位にランクインしているGPXレーシング、10位のStallionsは、タイのローカルメーカーです。どちらも近年で急成長を見せている注目メーカーで、なみいる日系メーカーに割り入っていることがわかります。

 

東南アジアツーリング その1 タイ北部編( Motorcycle Tour in Thailand)

ホンダ・ドリーム110iを購入してタイ北部をツーリングしている動画です。余談ですが、タイ北東部は最もバイク需要が高いエリアとなっています。

 

 

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タイのバイクや道路の特徴

 

タイの特徴①:都市部では渋滞が酷い

首都・バンコクにおいてはどこへ行っても渋滞していて、タクシーやバスなどもよく巻き込まれます。BTS(電車)を使うと渋滞はありませんが、目的地に路線がひかれていない場合もあります。

そういった背景からタイではバイクを所有することが多く、渋滞知らずで料金の安いバイクタクシーも人気があります。

 

タイの特徴②:タイは世界有数のオートバイ生産拠点

タイは、世界有数のオートバイ生産地として知られていて、日系メーカー(=世界大手企業)であるホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキなどの生産拠点でもあります。

また日系メーカー以外にも、イギリス・トライアンフ、イタリア・ドゥカティ、ドイツ・BMWといった名だたるバイクメーカーが軒を連ねています。

 

タイでの年間生産能力は300万台

タイにおける年間生産能力は最大で300万台を超えます。

ホンダ170万台を筆頭に、スズキ60万台、ヤマハ45万台、カワサキ15万台となっていて、日系メーカーだけで290万台の生産が可能です。日系メーカー以外では、トライアンフ6万台、ドゥカティ2万台、BMW4,000台となっています。

 

輸出が占める割合は32%

近年のタイでは、国内販売が68%を占める一方で、輸出は32%にとどまっています。

ピークをむかえた2007年には国内販売よりも輸出の方が高い割合でしたが、2012年以降は30%前後の横ばいが続いている状況です。

 

タイの特徴③:趣味性の高いバイクの売り上げが上がっている

タイでは、趣味性の高いバイクの人気が高まっています。

いわゆるスポーツタイプや大型バイクのことで、毎年2~3%の割合で需要が高まっています。2012年にはわずか10%であった比率が、2017年には23%になり、13%もの伸びを見せています。一方でファミリータイプのバイクは2012~2017年で8%のマイナスとなっています。

画像出典:山田グループ

スポーツタイプのバイクの需要が高まった要因としては、スポーツタイプや大型バイクへの関心が増えたこと、二輪産業競争力強化を目的とした政府の投資優遇処置が採られたことなどが挙げられます。

 

タイの特徴④:バイク保有率は世界第1位!

タイのバイク保有世帯比率は世界第1位で、87%となっています。

ベトナム、インドネシア、マレーシアが2位~4位まで続いていて、それぞれ80%を超えています。一方で自動車保有世帯の割合も高く、発展途上国の中では高い水準である51%を占めています。東南アジアにおいても、韓国83%、マレーシア82%、日本81%に次ぐ高さで、中国17%、インド、フィリピン6%、インドネシア4%を大きく引き離しています。

二輪、四輪ともに保有世帯比率が高い国であることがわかります。

 

タイの特徴⑤:タイにおいてもホンダが強い

世界的に有名なホンダですが、タイでも高いシェアをほこっています。

2017年のタイ全体の二輪販売台数181万6,000台のうち、142万4,000台をホンダが占めています。ホンダのシェアは78.3%と圧倒的ですが、近年では西欧や中国ブランドのタイ市場新規参入により競争がし烈化しています。

メーカー名

シェア

ホンダ

日本

78.3%

ヤマハ

日本

14.8%

GPXレーシング

タイ

1.7%

スズキ

日本

1.2%

カワサキ

日本

0.9%

ベスパ

イタリア

0.8%

RYUKA

不明

0.7%

STALLION

タイ

0.4%

LIFAN

中国

0.3%

山田グループ調べ

 

活況の兆しを見せる中大型二輪の販売でもホンダが強い

タイで活況を見せる中大型車ですが、全体では2万9,600台を売り上げています。この分野でもホンダは強く、半分近くの1万2,900台を占めています。

 

世界のバイク事情

国名 人口 バイク普及率 バイク所有台数
(百万台)
バイク販売台数
(百万台)
中国(電動+ガソリン) 13.9億 20% 282.4 48.0
インド 13.1億 12% 155.0 20.2
アメリカ 3.3億 3% 8.7 0.5
インドネシア 2.6億 29% 76.4 5.6
ブラジル 2.1億 6% 13.1 1.4
パキスタン 2.1億 5% 10.8 1.6
ナイジェリア 1.9億 - - 1.4
ロシア 1.5億 1% 2.0 0.1
メキシコ 1.3億 2% 3.0 0.7
日本 1.3億 9% 11.2 0.4
フィリピン 1億 5% 5.3 1.3
ドイツ 0.8億 7% 6.1 0.1
タイ 0.7億 30% 20.5 1.8
フランス 0.6億 5% 3.0 0.3
イタリア 0.6億 14% 8.5 0.2
スペイン 0.5億 11% 5.0 0.2
台湾 0.2億 58% 13.7 0.9

 

中国のガソリンバイク・電動バイク内訳

中国(ガソリン) 13.9億 6% 82.4 8.0
中国(電動) 13.9億 14% 200.0 40.0

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